熱に羽化されて

はとです。好きすぎてこじらせたうわ言です

私の旅の仲間たち(ワーナー試写室でLotR貸切上映した話)

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なんとかして手に入れたパンフレット。
イライジャ・ウッドだけは変わらないな…


トールキンアドベントカレンダー、ギリギリ滑り込んで4日目の記事です。
トールキンの熱いファンの皆様の記事が並ぶ中、タイムマシンのような状態の話ですが、こういう機会を頂いたので書いていこうと思います。

2014年、秋に遡る

そもそも事の発端は、映画配給会社、ワーナー・ブラザースの公式Twitterアカウントの77777フォロワー到達記念企画に当選したことからでした。

なんと特賞の

ワーナー・ブラザース試写室貸し切り権】

に当選したのです。

貸切上映権は以前フォロワーさんが当選しており、その時に鑑賞したい人がどなたでも参加できるようにしていたのが素敵だったので、それに倣いました。
(あの時観た『ブレードランナー ファイナルカット版』、まさか続編が出来るとは思わなかった…)


しかし、肝心の上映作品がいつまでも決まらず…
候補作は自分が今まで映画館で観たことない、もしかしたらもう観れない作品ということでした。
色々と候補を絞っていくうちに浮かんできたのが『ロード・オブ・ザ・リング』(以下LotR)でした。
実は、この一作目だけ映画館で観たことがなく…二作目の公開前に一作目をDVDで観て、なんでこれ観なかったんだろうなーと思って、本にも手を伸ばしたりしました。ちゃんと読破しました。
その頃ちょうど、毎年新文芸坐LotR三部作の一挙上映が行われていたのですが、ちょうど前年一作目の上映権が切れてしまい、その年は2と3だけの上映でした。
それが行われるのが10/25。
また、ちょうどホビットの一作目のリバイバルが10/23まで全国各地で行われていたため、またトールキン作品が盛り上がっていたのです。
そして、私の貸切上映権の日は10/24(金)。
ちょうど一日だけ、隙間のように何もない日だ!
やるならちょうどいいし、もうこれに決めた―!と決定したのでした。
正直最後まで『ハリー・ポッターと死の秘宝part2』とどちらにしようか悩んでた。

あの時、ワーナーの担当さんが「エクステンデッド・エディションだと時間が遅くなるので、通常版しかかけられないのですがいいですか?」と確認してくださったことを覚えています。
勿論終電がなくなっても困るし、ビルの終業時刻を過ぎても申し訳なかったので特に何も気にすることなく了解したのですが、あれは今になって、ファンのためへの配慮だったのだろうなあと思います。ありがとうございます。

旅の仲間を集める

さてやるぞと決めてから、興味がありそうなお友達に声をかけました。
それだけでは座席が大分空いていたので、Twitterで参加したい人を公募した所、開催一週間前の告知だったのにも関わらず九割が埋まりました。
上映前に来ていただいた方の出席を取ったのですが、どなたもなんだかこちらが恐縮してしまうぐらいお礼を述べたり、差し入れをくださったり、(と、トールキンのファン凄い…)と以前から思っていたのをより強く感じていました。
次の日には新文芸坐の上映に行かれるという方も結構いたと思います。毎年観てたという方もいました。
一方で、中には初見です!という方もいました。これを機会にLotRに触れてくれたなら、こんなに嬉しいことはないです。

しかし私は翌日新文芸坐には行かず、この上映会が終わってそのまま八月の鯨へ行って終電後からLotRホビットのカクテルを一挙に頼んだりする暴挙に出ていたのはここだけの話です…いっぺんに6杯とか頼めるように二次会に行く仲間も集めたよね…

思いがけない上映

久しぶりに観たLotRは、10年以上前の作品であることを忘れるくらい楽しかったです。
作品の美しさは当時のまま、役者が皆若い中でまったく変わらないイライジャ・ウッドにおののきました。
小さなホビット達の呑気さと迫り来る闇の深さのバランスにぞっとしたり、レゴラスギムリが物凄い険悪なムードなことに笑ったり、アラゴルンがめっっっちゃ格好良かったり、ガラドリエル様の美しさに溜め息を吐いたり、一つひとつがとても鮮明に映って、新鮮でさえありました。
ホビットの二作目まで観たからこそ(三作目はまだ公開前でした)、「あれがああなる…!」と心震わせる部分もありました。
トールキンの紡ぐ物語、ホビットからのLotRはやはりつながっていて、一つの神話であるのだな…と思わされました。


劇場での鑑賞体験は、映画館というハコのスペックは勿論ですが、その空間にいる人たちにも、やはり左右されてしまうものだと思います。
笑ったり、息を呑んだりというのが、普通にふらっと入った劇場よりもずっと一体感があって楽しかったです。
確かあの時、前説的なことをやらせていただいて、「笑ったり泣いたりしてください。我慢しないで下さい」みたいなことを言って煽ったのでそうなったのですがw


しかし一番ビックリしたシーンは、フロド達が裂け谷に辿り着いたシーンでした。
トールキンの作品は、新月や星座がのぼる夜など、暦が詳細に示されているのですが、あの旅の仲間たちが裂け谷に辿り着いたその日こそ、上映会の開かれた10/24でした。
私はそんな日付など、まったく覚えていなかったので物凄く驚いていました。
まったくの偶然にしては出来すぎていた……
あの時のどよめきが、未だに忘れられません。


ラストの方は、仲間の 最期に試写室のあちらこちらからすすり泣きが聞こえ、私も彼の運命は知っていたのにつられて泣いてしまいました。
昔、子供の頃に観た頃はなんとも思ってすらいなかったと思うけれど、大人になってから観るあのシーンは、とてもつらくてやるせなくて、どうしようもなかったです。


この上映会をきっかけに仲良くしてくださる方もいて、今考えてもLotRを上映してよかったなあと思い返しています。
そういうわけで、フロドたち旅の仲間が裂け谷に辿り着いた日、それは私にとっても忘れられない日となりました。


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