熱に羽化されて

はとです。好きすぎてこじらせたうわ言です

積読にも意味はある(読書感想『思考の整理学』)

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ぼんやりと名前は聞いていて読んでみたいな―と思っていた本が図書館から届いた。
外山滋比古『思考の整理学』はアイディアはどこから来るのか?それはどうまとめればいいのか?という悩みに答えてくれるような、大学教授のエッセイだ。
大学一年生とかくらいによく見かける「大学生ならこれを読んでおけ!」的な記事とか生協の特選コーナーにいたような気がするけれど、当時は読んでいなかった。(というか、驚くほど読んでなかったよね)
読み始めたら、高校の時に説いてた論文やエッセイを思い出す文体で、なんだかとても懐かしかった。

本著は4章に区切られていて、その中でも更に細かいトピックにまとめられている。
一つのトピックが5ページくらいで終わるので、とてもあっさりしている。
若干難しい言葉もあるけれど、高校生くらいでも読めそうな感じ。
見つめる鍋は煮えない、などのフレーズを用いながら思考の辿り着く先や、考えることとの付き合い方が書かれる。
思考が生まれやすいのはいつか?ということや、思考は気力に左右される話なども。
半分以上は既に知っている話だったけど、改めて言葉にされるとすとんと来る。
当たり前だよと言いたくなることだって、実行するのは難しい。だからこそ再確認という意味で読めて良かった。

「ホメテヤラネバ」という節にはなんだかうまく慰めてもらった気分になった。
高3の春休みとか、大学入学間近に読んでおくと確かに良さそうな感じはある。
勿論、学生時代は遠い今の自分でも十分だった。
しかしこれ一体いつ書かれたのだろうと思って最後に奥付を確認したら1983年発行だった。
一体何年前よ!?
古過ぎる話もあるけれど、今も応用出来ることは沢山あった。
「つんどく法」という節が出てきて、こんな時代からこの言葉があったのかーと思いつつ、つんどく山脈を作っている友達を思い出した。
今読まなくても、それがいつか必要な時に読めばいいというのには勇気づけられる。
本、積んでてもよいよね。
一方で、わからないと思っても読み続けてみる、というのもチャレンジしたいなあと思った。
やっぱり大学一年生頃に読めばよかったかもね。

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)