熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

ブリリアントぶどう

ぶどうの旬がずっと良く分からなかった。夏の終わりくらいにいたかと思えば、秋真っ盛り!という頃にはもう見なくなっている気がする。自分の誕生月の10月には全然いないな…もう終わっちゃったんだっけ…というのを繰り返していた。
しかしここ数年は、ぶどうの旬はお盆から、というのが自分の中で定着した。
というのも、数年前からお友達からぶどうを買わせてもらっている。これがもう正直めちゃくちゃ美味しすぎて、これが届いてからは自宅の冷蔵庫は天国と繋がっているんじゃないかと思うくらいに美味しい。キロ単位で頼むので、一週間くらいは幸せが続く。

ぶどうというのは、食べられる宝石だな、といつも思う。皮の艶が本当に美しくて、眺めているだけでも幸せになる。また、中の果肉のあの透き通った感じがなんとも宝石っぽいなと思っている。モチーフとして本当に石で模しているのも可愛い。見た目からして優勝している。品種によって粒が大きかったり小さかったりするが、いずれにせよ可愛い。

今年は巨峰とシャインマスカットを頼んだ。
巨峰がとんでもなく甘くて、口に入れて皮と実を分離させた瞬間、大量の果汁が口の中に広がっていくのを楽しんでいた。しばらく皮だけを吸って身を齧るまでに時間をかけてしまう、なんとも行儀の悪い食べ方ばかりしていた。皮、というか皮に残った果肉が甘いのと、皮の方に含まれている果汁が甘いので、しばらく噛み締めていても甘いままなのだ。実も当然ながら美味しい。齧るたびに果汁が滴るようなみずみずしさがある。種がほとんどなかったので油断していたが、たまに種を齧ってしまって失敗していた。が、それでもなお甘くて、ずっと「なんだこの甘さは…美味しい…」と呆然としながら食べていた。

シャインマスカットは皮ごと食べられるので、冷蔵庫から出して良くつまみ食いしていた。こちらも甘くて美味しい。巨峰と比べると甘みの種類が違うと感じるのは、香りの問題だろうか。鼻への抜け方がシャインマスカットの方が強い気がする。実と皮がしっかりくっついていて、齧るとぱつんと皮が弾けるのが美味しい。果汁が溢れるような感じではなく、果肉の存在感がすごい。でも決して固いというわけではなく、噛めば最早サクサクというのに近い食感をしている。

 

2種類のぶどうをひたすらに8月は楽しんでいた。ああ、今思い出してもまた食べたい。美味しい…夏のご褒美と思ってどかどか買っている。今年は祖父母にお裾分けした。普段あんまりぶどうは買わないと言っていたので、大いに喜んでいた。

自然に左右されるので、特におすすめの品種!が変わってくるのが面白い。大粒で甘くてめちゃくちゃ美味しい。


去年はちょっと珍しい品種のものを買わせてもらい、それが凄まじく美味しかったので今年も頼もうと思っていたら気候の問題で出来なかったそうである。許すまじ気候変動。地球温暖化の影響をビシバシと感じている。回り回って自分達の生活に影響及ぼしまくりなのだから、もう少しだけ環境に気を配ろう…と思わせてくれたのであった。