熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

まだまだフラッドの曲の話をしよう(第三夜『ファスター』)

とりあえず3日目になる。毎日のようにブログを書いている人たちの胆力ってどうなっているんだ。

 

a flood of circleはつくづく生き急いでいるバンドだと思う。物凄くハイペースに曲をリリースしたかと思えば、引っ提げてツアーをやる。ちょうど先月にも枚目となるフルアルバム『WILD BUNNY BLUES / 野うさぎのブルース』をリリースしたばかりだ。それに伴ってツアーも先月から始まっているのだが、来年6月まで続く。半年以上かけて行われるライブは、全国33箇所、37公演というかなり広範囲に渡っている。結構定期的に地方のライブハウスでワンマンをしてくれるバンド、このご時世に正直そんなにいないから、
これを読んでるあなたの近くでライブが行われるなら、よかったら遊びに行ってほしい。a flood of circleは音源を聞くだけでもぶっ飛んだ気持ちになれるバンドだが、ライブもまた格別なので。チケットはまだある。とりあえず今週末は大阪・堺で2日間やるので、関西の方は是非。
今回のツアー、私も関東を飛び出してちょっと遠出しちゃおうかな、と考えている。

 

そんな生き急いでいる彼らを表すような曲が、今夜紹介する『ファスター』だ。先述の最新アルバムの、2曲目のリード・トラックである。(1曲目は8月の野音で披露された『虫けらの詩』だ)


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疾走感溢れるサウンド、骨太で格好いいロックンロール、パッと思いつくフラッドの特徴が詰まったような楽曲だ。
「Faster!」と聴くと、キレてる坊主頭のJ・K・シモンズが浮かんでしまうのは映画好きとしてはしょうがないのだが、それが過ぎるのも一瞬で、聞き終わる頃にはすっかり忘れて踊って夢中になるような曲だ。ツアー前からライブでも演奏されていたらしく、さぞライブハウスの中で聴くファスターは最高であろうことは想像に難くない。

 

しかし、格好いいだけなのだろうか?
いや違う、と言いたい。この「ファスター」もそうなのだが、フラッドは格好いいのは前提として、格好いいだけではないと声に出して言いたい。格好良くて怖くて、優しくてチャーミングなのだ。

 

こんな正しげな街で
いかれちゃうって笑っていた
君はとってもセンスが良いだけさBaby

 

もうこの歌詞に痺れた…!「正しい」じゃなくて「正しげ」というのがまず一つポイントだと思う。正しいわけではない、今の日本ぽいなと思う。そんな中で生きているのはそれこそいかれちゃうぜって思ってる人間が、この曲を聴いてくすぐられない訳がない。しかも繋ぐ言葉が「センスが良いだけ」と言う褒め方!ある種の人にはものすごい効果のある言葉だと思う。主に私に効いている。

他にも

怖くて、キュートなファスター

という部分が、まさにフラッドを表していると思う。怖くてキュート。相反しかねない要素が同時に存在するのがフラッドの良さである。
ボーカルの佐々木は可愛いものが好きと公言しており、そこに照れがない。当たり前のこととして言っているのが良い。格好良いも可愛いも同時に存在する。こういうロックバンドがいてくれることがとても嬉しい。

こんな こんな世界で
君を見つけ出したんだ
汚れて 弱くて そしてきれいだよBaby

ここの部分もまさに真逆のことを並べており、清濁併せ呑むではないけれど、そのまま器の大きさを感じる。
世界に対して爪弾きにされていると感じている人間にとっては、見つけてくれる人間がいると思えるような曲、抱えて走り出すしかない。