ようやくアドベントカレンダーを作った!そろそろ半分になってしまうと気づいて慌てて立ててみたのだった。リンクはこれから貼る。一応一人でやり切るつもりなのだが、万が一参加したい人がいたら声をかけてほしい。
今日もちょっと昔の歌をやる。本当は今日書こうとしていた曲が別にあったのだが、その前にこっちを紹介してからの方がいいと気づいたので、急遽切り替えた。今の時点で23:19なのだが、間に合うのだろうか。
世界は君のもの
インディーズ時代の2枚目のアルバム(EPかも)『泥水のメロディー』収録曲である。
この頃のフラッドってまだまだ内省的な文学青年であり、ロック少年であり、みたいな感じなのだけれど、どちらかと言えば後者の雰囲気のある、明るく朗らかな曲調である。曲の中で手拍子が入ってるタイプなので、ライブでは手拍子する人が多い。定番曲ではないし、聴ける方がレアではあるが、「ここぞ」という時にはやってくれることがたまにある。2022年のフリーライブでやってくれた時は叫んで飛び跳ねた。この時はまだサブスクで解禁していなかったので、セトリ通りのプレイリストを作ろうとしても『世界は君のもの』は入れられなかったので、今はこうやって紹介してもすぐ聴ける環境になっているのがとても嬉しい。
フラッドのライブは、HISAYOさんが手拍子を促すことはあれど、好きにやってくれと佐々木が何度も繰り返しており、手拍子していなかったからといって浮いたりするわけではないということを主張しておきたい。やりたい人はやる、やりたくない人はやらないというスタイルをMCでよく言ってくれて、それが結構救いになっている。手拍子もシンガロングも求められたらやるのだけれど、自由に楽しむことを尊重してくれるバンドだと思う。「疲れたら休んでね」「飲みたかったらバーカン(バーカウンター)でおかわり頼みに行ってね」「ただ立っててもいい」全部聴いたことあるんだけど、そういうところが好きだ。
実のところ、物凄く暗い単語やフレーズ満載なのだが、この明るい曲調がジメジメしていた気持ちごと抱えて飛んでいってくれる気がしていて凄い。
いなくなれと唱えても いなくなれない俺を笑う
夜に食べられる気持ち なんて言えばいいのだろう
初っ端の歌詞からこれである。暗い。けれどこのミスマッチというか、歌詞の暗さと音楽の明るさの相反する感じがフラッドだなと思う。暗い気持ちだからこそ明るく歌うのだ。
それこそ人生のどうにもならなさやもどかしさ、いなくなりたさみたいなものを理解してくれて、一緒に踊ってくれるような歌だと思う。続く歌詞がまさにそんな感じなので。
ノラネコの君と踊る 寝静まる地獄の町で
羽根が生えたらいいのにと 悲しすぎる夢見て 君は言う
その上で、サビで背中を押してくれるというか、もういっそ蹴飛ばしてくれる強さがある。
世界は君のもの、というタイトルになっているフレーズを繰り返すサビ、めちゃくちゃ希望と肯定に溢れている。初めて聴いた時、多幸感で泣きそうになった。ライブで聴けると幸せで泣いてしまいそうになる。
世界は君のもの あとはそれを歌うだけで
世界は君のもの 好きな場所に飛んでゆけるぜ
羽化したばかりの蝶
好きな場所に飛んでゆけるの、若さ故の無謀感みたいなのも感じるが、やっぱり曲のパワーに溢れているというか、本当にどこへでも行ける気がしてくる。何かやろうとする時に聞くとパワーをもらえる曲だ。
特に好きなフレーズはこちら。4分ない曲なのに、地獄という単語が2回も出てくる。こちらは2回目。
階段の先の地獄ごと 丸めて捨てちまおう
言葉なんてもう忘れたら? 羽根を揺すって飛ぶだけ
この階段の先の地獄、というフレーズ、聴くと何故かいつも学校の踊り場を思い出す。別に踊り場に嫌な思い出があるわけでもないのだけれど。そして歌詞自体にも学校っぽさや学生っぽさはない筈なのに、なんとなく学生時代の鬱屈した気持ちとリンクするからなのか、過去の自分が物凄く喜んでいるのをいつも感じる。本当に高校時代にこれ聴けてたら、それはそれで人生変わっていたような気がするが。
この飛ぶだけのところ、最近は「飛・ぶ・だ・け!」とシンガロングさせてくれるようになった。昔はやっていなかったような気がする。
世界は君のもの、夜明けに聞くととても嬉しい。本当に世界が私のものになったような気がするので。羽化したばかりの私でさ。
ちなみに、このブログのタイトルは「熱に羽化されて」という、はとというハンドルネームと、私が熱に浮かされて何かを書き殴ろうと思ってつけたのだが、この曲の無敵感もほんのちょっぴりだけ羽化という言葉に込めている。由来の話したの初めてな気がして恥ずかしい。