そしてル・ポールである。
月に一回はまとめ的なことをやろうと思って第三回。月末から書き始めているけれど若干足が出ている。でも気にしないで書き終えるということが大事、ということにしてしれっとした顔でアップロードする。
なんだか書いている内にすごく暗いんだけど最終的にほの明るい、くらいまでの話になってきた。相変わらずとりとめない。
三月は体調が良くなった、と思いきやガタついて、そしてようやく下旬辺りから戻ってきた。
仕事が思うように出来ないのもあって酷く辛くって、色んなことが再発してぐわーっと薬馬鹿みたいに飲んだり泣きながら過ごしたりする日もあった。もう駄目だ、と思って中旬辺りまでは本当に鬱々としていた。
無理やり外に出て、でも無理するほど長時間ではなく一つの用事のためだけ、というのを繰り返していく内にちょっとずつ落ち着いてきたと思う。あと素敵な人たちに会う約束をしていたのが本当に救いだった。もう何年も付き合いがある人もいれば、知り合って1年くらいで会うのは3回目くらいの人もいたけれど、皆大好きだと思う。自分より他人のために生きている方が楽なんだよな。だからこそ自分のことももうちょっとどうにかしてあげないと、とようやく思えてきたのも中旬あたり。それで楽しくなってきて、映画もちょこちょこ行けるようになって、今に至る。
映画を先月に比べて沢山観た。漸く映画を観てるーー!という気持ちになれたのだけれど、それと同時に見逃してる…という気持ちにじわじわ殺されていくような感じもあった。観たリストより観ていないリストの方がきっと長い。でもそれって、自分の生活に見合ったものなのか?と言われると、ちょっとうぐっとなる。この辺りももうちょっとバランスが取れるようになれるといいのだけれど。でも韓国映画もっと観たい。
それで言うと、先月ドラマ『ボードウォーク・エンパイア』を観始めると言ったが、あれは完全に嘘になってしまった。というのも、Netflixでリアリティ・ショー『ル・ポールのドラァグクイーン・レース』をビンジウォッチしていた。同じくNetflixで放送されたばかりの『クィア・アイ』を観て楽しくなり(若干モヤモヤしつつも)、その流れで観ている人が多かったので流れに任せたが、これが凄かった。こんなに一つの番組を駆け抜けるように観たのは久しぶりだった。一つのシーズンにつき十数人の中から毎週脱落者と優勝者が様々なチャレンジによって決まり、そして最終的に次世代を代表するようなドラァグクイーンが決まる。ただ美しいだけでは駄目で、化粧や衣装を作る技術、ユーモアセンス、ランウェイを魅せる歩き方、ダンス、人のアドバイスに耳を傾けて実践する素直さ、一方で自分らしさを崩さないこと、そしてリップシンクと、とにかくありとあらゆることを要求される。カリスマ、ユニーク、度胸、そして才能を必要とされることが定義されているこのレースは、シーズンを通していく内に浮かび上がる人間関係と、レースを通して変わっていく過程を観るのが楽しい。素直な人、気が利く人、すぐ悪口を言う人、協調性がない人、色んな人が沢山出てくる。そんな彼女たち(ドラァグクイーンとしてなので、彼女たちと表記した)が変わったり、変わらなかったりする様を何話も続けてみていると、こちらも寄り添ってしまうので気持ちが入って応援したりしてしまう。ちなみに各シーズンに推しクイーンは3人ずつくらいいるのだけど、マイ・フェイバリット・クイーンはS5に登場するジンクス・モンスーン。この人のドキュメンタリー映画があるので、どこかで観れたらいいなと思う。Netflixに探せばあったりするのだろうか。
非常に感化されやすい今までの人生、殆ど趣味に捧げてきて、それに悔いはないしその点に関して言えば世の中の人よりちょっといやかなり楽しんでいる自信がある。でも、最近他のことにも費やしてみてもいいかもしれないと思った。
端的に言えば、お洒落に興味を持ち始めた。
ここ数年で大分自分の中の意識が変わってきたけれど、自意識と美意識をこじれにこじらせまくっているせいで、洋服を見ている時に3回に2回は死にたくなって店を出る、みたいなことをしていたんだけれど、最近それがちょっと落ち着いた。5回に1回くらいの頻度になっている。このままそういう気持ちが減ればいいのに、と思う。下準備を若干することにより、死にたい気持ちが出てこなくなるようになってきた。対処法に自覚するまで10年以上かかった。
あとタイミング良く『ル・ポールのドラァグクイーン・レース』でコスメを提供していた「NYX」というブランドがちょうど3月に日本に再上陸したのもあって、今まで買わないようなアイシャドウのパレットを買った。あと唇は一つしかない筈なんだけどまた口紅も買った。ドラァグな化粧が出来る訳ではないのだけれど、そこからお洒落になりたい欲が加速している。というわけでスキンケアに美容オイルや導入化粧水を足したり、がっつり化粧する用にRMKのファンデーションを買ってみたりした。あとはうまく使いこなせるかどうか、というところだけれど、今まで買ってこなかった指南本とかに手を出してもいいのかもしれない。雑誌もいいのだけれど、自分の顔に当てはまるようなタイプのメイクが紹介されていないこともしばしばで、あまり使える情報が多くない。だったらいっそ基礎的な話や、自分に似たタイプの顔が紹介されている本をピンポイントで買った方がいいのではないかと思う。
一度興味を持てばこっちのものだ。後はその世界にあるものを調べて、理解して、自分のものにしていくだけ。
ル・ポールのドラァグクイーン・レースにも出てきたNYXに行ってきたよ!日本再上陸らしいのだけど、とてもいいタイミングだった。びっくりするほどアイカラー買ったね…!
そういう訳で今とてもやる気に満ち溢れているが、ここで失敗するとまた体調を崩すことは目に見えているのでその辺の調整をうまくしたい。
1月も2月も、体調が回復したら全力で行かないと追いつかない!と言わんばかりに生き急いで死にかけて、みたいなことを繰り返しているので、アクセル全開にするのではなく、ブレーキをかけながらも止まらない、という方にシフトした方が良い気がしてきた。いつだって気づくのはとても遅いのだけれども、遅すぎることはないと信じたい。
既に4月病*1に罹り始めてるけど、勢いつけ過ぎずに、ゆっくり参りましょう。
とか言いつつ6月に韓国でミュージカル『フランケンシュタイン』が再演すると聞いて、正直いても立ってもいられなくなっている。困った。
(ところで今回タイトルにした『XXX:再起動』は家にあるのに観ていないのはここだけの話だ!妹がドニーさん目当てに買っていた!)
*1:年度初めとかきりがいいからってあれこれ新しいことに手を出しまくって自爆すること、だと思ってるんだけど合ってるか?