タイトルの通りである。
去年ぽっぽアドベントの裏でやっていた1人アドベント、#afocの話をしよう のafoc、正式名称a flood of circle(ア フラッド オブ サークル)が今週末の11月9日(日)に、新宿歌舞伎町タワー前の広場でフリーライブを開催する。
タダだし、良かったら来てほしい。前回代々木公園でフリーライブを行った時は1時間くらいだったと思う。ちょっと寒いから気をつけてほしいけど、熱いライブが観られることは私が約束する。
しかし、フラッドってどんなバンドよ?何の曲やるの?という人のために、フリーライブの予想セトリを考えてみた。セトリと言いつつやりそうな曲をランキング形式で並べたので、正しくはセトリではない。
一曲ずつ紹介していく。
KILLER KILLER
2025年11月4日時点の最新曲。11月に発売されるアルバム「夜空に架かる虹」のリードトラックとも言える。6/13のアルバムツアーのファイナルに合わせて披露された。ライブの前に、先行して歌詞が公開されるというフラッド史では初めての形式だった。歌詞を読んで、これにどんな曲がつくのだろうと想像する余地があった。また、既に曲を聴いていた音楽ライターさんとのインスタライブでもこの曲について話をするなど、事前情報がとにかくたくさん出ていた。「今までのフラッドらしさがありつつも聞いたことがない」「佐々木涼介ソロの雰囲気もある」などと言われており、一体どんな曲がお出しされているんだ…?となった。
初披露時、佐々木は「今までの中で一番好きな曲が出来た」と言っていた。「君の歌だよ」とも。
しかし、実は初めて聞いた時は「こんな感じかー…これが一番好きなの?」という感想だったのだが、祈りのように何度も繰り返される「君は飛べる」に、気づいたらすっかりやられていた。「もう大丈夫だよ」の"もう"の部分にも。切実さと祈りと、ちょっとやぶれかぶれで諦念の先に見えてきた景色が見えてくるようなところが好きだ。「憂鬱は何度倒しても不死身」に共感しまくりで、同時に今の佐々木のモードなのだなと思う。
ちなみに「3分間の無法地帯」と歌詞にあるが、この曲は4分18秒ある。この曲を聴いている間はどんな妄想でもしていいようなフレーズかと思っていたのだが、なんかちょっと違うので、ここをどうして3分にしたのか聴いてみたい。
そして、INIのファンにしか通じないのだが、このMVに登場しているのがなんと釜萢あかりさんなのである。好きな人と好きな人が繋がる瞬間、嬉しいったらないね。ヒューッ!(多分これに興奮してたフラッドのオタク、少数派ではなかろうか…)
ゴールド・ディガーズ
ストレイテナーのフロントマンであるホリエアツシプロデュース曲。この半年前くらいにThe Cheseraseraの宍戸翼とホリエと佐々木の3人で弾き語りライブをしていたので、これがきっかけに…?と思った。宍戸さんその節はありがとう。
ホリエアツシがプロデュースしてるけど、後述するキャンドルソングと違っていわゆるストレイテナーっぽさはなく、しかしフラッドっぽいかと言われればそうでもなく、なんとなく私的にハマりどころを見つけられていない曲である。ゴリゴリのロックナンバーだが、フラッドの手癖っぽさがないというか……
しかしこれを予想の2曲目に持ってきたのには理由がある。
歌詞の中に「武道館 取んだ3年後 赤でも恥でもやんぞ」というフレーズがある。この曲が初めて流れた時、ファンは大いに盛り上がった。歌詞に武道館公演の決意が入ってる!と。
もし冒頭にあげたプレイリストを聴いていた人がいたら、おかしいぞと思うかもしれない。この曲が初めてリリースされたのは2023年9月13日。私がプレイリストに入れたゴールドディガーズは、2024年11月に発売されたアルバム「WILD BUNNY BLUS/野うさぎのブルース」に収録されたものだ。
そこでは「武道館 取んだ2年後 赤でも恥でもやんぞ」という歌詞になっている。わざわざそこだけ収録し直したのか、カウントダウンが進んでいた。
この頃から佐々木は繰り返し武道館でやりたいという話をライブのMCやインタビューでしている。そして抽選に申し込んだ、というような話もしている。フリーライブを行う時に、武道館の告知がしたいことを6月のアルバムツアーファイナルで話していた。
つまり、これは約束の歌なのだ、武道館でやるぞと、有言実行してやるぞという曲だ。なので、武道館公演が発表されるその日にこの曲を歌わないことはないだろう、ということでこの順位でエントリー。あと、やっぱり盛り上がるしライブでもやることが多いから。
しかしその実、武道館で公演ができるかどうかは抽選なので、どんな結果なのかは11/9のフリーライブで分かるだろう。
このMVではまだ「3年後」と言っている。サムネのシーン。
シーガル
フラッドの定番of定番曲。やらない時の方が珍しいくらいの定番曲なので、きっとやるだろう。最近はサビを歌わせることが多くなったので、もし予習する余力があるなら、「明日がやってくる/それを知ってるから/またこの手を伸ばす」の部分だけでも歌えるようになっておくと楽しいかもしれない。もちろん歌わなくても構わない。これについては以前のブログでも書いたので、詳しくはこちらで。
ライブでぶち盛り上がってる様子はこちらでどうぞ。この時は30曲歌った後だから流石にちょっと力が尽きかけている…
理由なき反抗(The Rebel Age)
これもまたこの2年くらいで大定番になった曲。きっとやるでしょう。こちらもブログで書いたので、詳しくはこちらで。
最近ライブの映像がポコポコ上がるようになった。人気だね。
I LOVE YOU
古い曲だけど、割とちょいちょいやることが多い。なんでこんなに予想として高いかというと、新宿が舞台の歌だから。「午前3時の新宿東口 濁った風の中 君と歩く」からね……ちなみにこれも大好きな曲である。ゴリゴリなロックバンドがたまに歌うラブソングのいじらしさが大好きなのだ。佐々木はずっといじらしい人だが。
あと、こないだドラムのなべちゃんがソロライブで1曲目に選んだのがこの曲だったから、というのもある。メンバー皆の好きな曲を野外でやってほしいよ〜!
MVが前のレーベルからのショートバージョンしかなかった。映像あるだけでもありがたい
I'M FREE
前回に引き続き、フリーライブのタイトルなので、またおそらく今回もやってくれるでしょう、という希望も込めてこの順位で入れた。これもそこそこ古い曲。
ハマった当初、好きだな〜くらいだったフラッドのことを「このバンドはやばい、めちゃくちゃ好き、これからもついていきたい」と好きのギアが一段階上がったきっかけの曲なので、思い入れもひとしおなのである。
労働者が資本主義に真っ向から中指突き立ててる曲なので、響くものがある。特に白眉なのは"「お支払いは現金ですか」って通ったことないやクレジットカードの審査/ただ金持ちが儲かるためのシステムにはイマイチ信じてもらえない?"という歌詞。
この曲が世に出たのは2013年で、「自由はタダさ 憲法によれば 2013年 ここはいかれてる」と歌われていたのだが、現在は「自由はタダさ 憲法によれば 2025年 ここはまだいかれてる」と、歌っている年に歌詞を変えることが多い。なので、フリーライブで聞けるなら2025年バージョンの筈だ。
これは当時の2013年バージョン。
プシケ
物凄く初期の曲で、これもまたしょっちゅうライブでやっている定番曲だ。と言うのも、プレイリストを聴いて貰えばわかるのだが、この曲は間奏で佐々木がメンバー紹介をしてくれるのだ。大事な節目のライブではかなりの確率でやってくれるのでちなみに、プレイリストで紹介した2008年の段階ではメンバー紹介だけだが、当日のライブタイトルや日付も言ってくれるようになった。周りにファンがいた場合、イントロのドラムに合わせて手拍子が始まり、途中もとにかく細かい手拍子が続くが、別にフラッドのライブはやりたければやればいいスタイルなので、出来なくても気にしなくて良い。
プレイリストには入れてない原曲版。リストの方は過去のライブ版を入れている。
虫けらの詩
去年のアルバム「WILD BUNNY BLUS/野うさぎのブルース」収録曲。初出は昨年の真夏に日比谷野音音楽堂にて新曲として披露された。山でレコーディングしており、野外で演奏することを想定されたような曲なので、この順位とした。歌詞に「15年叫んでる同じようなメロディー」とある通り、これはかなりフラッドの手癖っぽさがあるなと思う。それ以上にフラッドの中でもかなりいじけてひねくれた曲である。居場所がない人への優しさが強い。
HoneyMoon Song
元々機会があれば歌うタイミングが結構あった曲だが、こちらも先述の「理由なき反抗」のように、住野よるの小説『告白撃』で印象的に使われたのがきっかけで、この2年の間でレギュラー未満くらいには入って来ている曲。ラブソングのようでいて、未来をどうしようもなく夢見ている曲であり、動けない君をどうにかしたいと足掻く曲だ。「君を縛る場所から/奪い去ってやる」という歌詞が印象的。ファンはたまに結婚式でかけたりするみたいだよ。野外で聞くと気持ちよさそうな曲でもある。
ちなみに、11/9は晴れたら8割くらいの月が見れそうだった。
前回のフリーライブでも、野音でも披露されてたのでやりそうな気がしている。これは前回のフリーライブの時の映像。
Blood&Bones
たまーにライブでやる、やるとファンがブチ上がりがちな曲。この順位に入れたのは、私の希望もかなりあるのだが、なんと言ってもサビの歌詞に「夜空に響け 俺たちの歌」とあるから!夜空にフラッドの曲を響かせたいんだよ〜〜〜!このフレーズの後に、「ウォーオオー!」と言う掛け声がファンから響かせることが多いので、予習したい方はタイミングを覚えておくと良いかもしれない。
MVがあったの忘れててびっくり大歓喜。
ロックンロールバンド
好きな曲だけどそこまでライブでしょっちゅうやるわけではない。なぜ選んだかと言えばこれも新宿選抜!「新宿ロフト暗がりで ろくでなしはまだ叫んでいた」と言うフレーズがある。新宿LOFTというのはバラエティ雑貨グッズの店ではなく、老舗のライブハウスである。フラッドも初期の頃からお世話になっており、LOFTでライブする時は高確率でこの曲を歌うのだ。せっかく新宿だしやるかなと希望を込めて入れた。
何故か島根で演奏した時の映像が公式から出ている。
キャンドルソング
アジアンカンフージェネレーションの後藤正文プロデュース曲。先述のゴールド・ディガーズと違い思いっきり「アジカンらしい」イントロからスタートする。サビで繰り返される「ゆらゆらゆら」は、野外で合唱したら気持ちいいだろうねと考えて作ってくれたそうなので、野外ならやってくれるかなと思って入れた。
詳しくはブログに書いたのでそちらでも。
MVがある。寒そうな佐々木しか出てこないけどいい曲です。
花
私以外のファンが皆好きて、ここぞという時にはやる曲。私はこの曲あまり思い入れがないのでフラッドの全曲の中でもそこまで大好き!というわけではないのだけれど、10年前くらいの山田裕貴のテーマソングっぽいな〜と勝手に思っている。勝手過ぎる。皆好きなのでやりそうな気がする。もちろんいい曲である。
月夜の道を俺が行く
ライブのトリというか、〆で歌われることが多い曲。終わる頃には夜になってるので、やるかなと思って入れてみた。「気づけば結局 佐々木亮介」という、自分のフルネームを歌うという面白い曲。
ファスター
前アルバムのリード曲。盛り上がるけど、今となってはやらない気もするな…とちょっと弱気になってきた。詳しくはブログに書いたのでこちらでも。
このMV、何故か珍しくMVのBehindまで作られたんだよな。
Party Monster Bop
前回のフリーライブで初披露だった曲。正直あまりやるとは思ってないのだけれど、もう一回、野外で聞かせてくれ〜〜〜〜!という希望を込めて入れた。というか単に聞いてほしいだけなのもある。この曲は私の人生テーマソングと思っているので……この曲については書こうと思ってたのだが、コロナにかかって断念した。a flood of circleの中でもベスト5くらいに好きな曲。
花降る空に不滅の歌を
すごいいい曲なのと、これも野外で聞きたいのもあって。平和を歌った歌でもある。あとアルバムの表題曲なので。なんやかんやよく聞く気がするけど、やってくれると嬉しくなっちゃう。
花降るって映像皆無なのなんでや!?MV作らなくても演奏は何かしらアップしてほしいよ公式!!!!
屋根の上のハレルヤ
これも野外で聞くと気持ちいいから。あと最後ファンに合唱させがちなのでというランクイン。これもいい曲!
Flood
このあたりはもう私の単なる好み。バンド名と重なる単語が入っているけどあんまり演奏されるわけでもないんだよなー。やってくれー!
おやすみシュガー
歌詞の中に「11月」があるからというまさかの11月選抜。しかし明るい曲調なのに物凄く切なくて寂しい歌なので、あまり今回のライブには向かないかも。でもすんごいいい曲。このe.p.に入ってる曲全部名曲や。
The Beautiful Monkeys
ライブでは準レギュラーくらいなので、聞けたら私のテンションがぶち上がるという理由で入れた。でも多分やらない気がする。私がどれくらい好きなのかは、以前ブログで書いたのでそちらで。
MVとは別にライブ映像もある。この客の盛り上がりがa flood of circleのライブだなって感じ。
以上、私のフリーライブセトリ予想でした。
とは言え、9月から10月にかけて、フラッドは持ち曲の195曲全曲演奏ツアーをこなしていたので、どんな曲でもやる可能性はある。とんでもないレア曲が飛び出す可能性もあるし、私の予想を全てぶっちぎって、いきなり11/12発売のアルバム「夜空に架かる虹」を全曲演奏する可能性も否めない。
そんな何が起こるか分からないであろうa flood of circleのフリーライブは11/9(日)17時からスタートなので、皆ぜひ来てくれよな。このブログ読んで来た人がいたら、声かけてください。一杯奢るんで乾杯しよう。





