熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

20250113-19:週明けも週末もDIVA on stage

三連休の最終日!もう随分と遠く感じる。

何も片付かないまま家を飛び出し、上野に向かう。上野駅の構造が全然分からず、毎回混乱する。 

 

今日の目当てはlyrical schoolとゆっきゅんの2マンイベント「宝石」。リリスクは3日連続でイベントをやってた最終日である。初日の徳利という唯一無二のラッパーとリリスクも観たかったが流石に体力が保たず断念。

ゆっきゅんとリリスクの2マンはそれこそリリスクが現体制になってからすぐ行われており、それを観るために曲を聞いたら最高じゃん……となり、それ以来好きな歌手となっている。当時私の中ではゆっきゅんは柚木麻子のClubhouseで出来た友達という認識で、それがリリスク経由で知ったんだか後から知ったんだかもう思い出せなくなっている。

ゆっきゅんは歌はステートメントもとっても良くて、リリスクと即対バンするなんて、素敵な人たち!と思ったことを覚えている。それが2年ぶりの再対バンとなればワクワクも高まるしかない。しかも当日、コラボあると告知している。ワクワクが止まらない。

バンドのライブで対バンに行くと、たまたま好きなバンドがコラボしがちな人たちなだけかもしれないが、双方の曲を一曲ずつ演奏したり、なんなら2バンド一緒に演奏したり、ボーカルが特別参加したり……などのコラボが観れる機会が多かったため、アイドルのライブだとコラボの確率って低いんだなあという体感があった。なので、一体何が見れるのか楽しみだった。

 

この日のライブは整理番号をくじ引きで決める方式で、先に着いてた友人が一桁台を引いており、バラバラになっちゃうかもねと話していたのに自分も引いたら一桁台で、なんなら更に早い番号だった。お陰でのんびり最前列どセンターといういい位置を陣取って座っていた。最前列だけ椅子があるライブも面白い。座っても踊りまくってたのでうるさくてすみません。

ライブは大変素晴らしく、まだ生で聞いたことがなかった『だってシンデレラ』が聞けた辺りでニコニコで今日はもう元取れた、みたいな感じだったのだが、『幼なじみになりそう!』でめちゃくちゃ凄いファンサ(?)を受けて死ぬかと思った。人と手を繋いだの久しぶりだった。もしこの時の動画撮ってる人がいらっしゃったらお知らせください……

最後はリリスクも登場し、『DIVA ME』を皆で歌う!と思ったら、ラストで全員がラップブチかましてきて度肝抜かれた。ゆっきゅんもリリカルスクールになっていて最高だった。ラップを書いたのはメンバーのmanaだったらしく、最高のDIVAしかいないんですけどここに……と歌詞の中にある「アンタもアンタもアンタもDIVA」を体現したステージであった。


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リリスクは現在メンバーのminanがお休み中で、彼女のパートを他のメンバーがカバーして歌っていたのだけど、これがかなりうまくいってて凄かった。それは曲によって歌唱メンバーが変わる今のリリスクの形態だからこそというのもある気がする。前の体制でminanが歌ってたパートを現在他のメンバーが歌っていることもあるので、あそこ取られた!みたいな感じがそんなにないというか……

だからこそ皆の出来ることがどんどん増えていってる、というステージだった。ryuyaのステージングはその場を支配するようなのに、よく来たねってウェルカムな姿勢でもいるし、hanaの自信あふれる姿には皆撃ち抜かれてたし、reinaはDJうまくなってきてたし表情管理完璧だし、malikはDIVANESSほとばしり過ぎだし、tmrwはアーティスト性を保ちながらアイドルへの切り替わりが凄いし、一番minanのパートを任されていたsayoは、重圧を感じさせずにヴァースを自分のものにしていた。本当にいいライブだった。


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お気に入りはこの曲。

manaのソロ曲が定期的に発表されるのも良い。自分で曲が作れるからなんだけど、歌ってる前作は(スマホの)「外カメ壊れてる」で今回が「DON'T STEP ON MY KICKS」(あたしの靴の踵踏むな!)で、あまりに日常のミクロな話をぐっと迫る曲に仕上げてくるので毎回驚く。malikとmanaの「肉食ってグッデイ」という大名曲が去年ドロップされたのだが、生で聞きたい!

ゆっきゅんとリリスクのメンバーが決めポーズを撮っている写真

帰りに有楽町にかつてあった北海道ラーメンの店を見つけて感動しながら飛び込んだ。味変わってなくてありがとう。

 

平日はしんどいようと思いつつ、なんなら日記に「Not my day……」と大文字で書き殴っていたくらいだったのだが、金曜になればジンジャー・ルートのライブが待っていて、週末は踊るぜ!になっていた。日本のシティ・ポップが好き過ぎて換骨奪胎の美しい音楽を紡いでおり、同時に物語性の異常に高いMVを作っている面白いユニットである。メンバーにカメラマンがおり、演奏している様子を生中継でバックのスクリーンに映してくれて昔のテレビの音楽番組みたいな画質でライブを観れる試みが面白い。曲は気持ちいいシティポップでずっと踊ってられる感じ。


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そしてオープニングアクトがいることを当日まで気づいておらず、誰かと思ったらnever young beachのボーカルYuma Abeさんでめちゃくちゃラッキー!初めて聞く曲ばかりだったけどめちゃ楽しくて、こちらも聞いていきたくなった。サポートに何故かジンジャー・ルートのキャメロンがいて、ずっと出ずっぱりなのも面白かった。いいライブだった。

 

会場がZeppDiverCityTokyoだったのだが、ここのフードコートは早めにしまってしまうので、わざわざ駅挟んだ反対側のアクアシティまで行ってラーメンを啜って帰った。ライブ帰りは高確率でラーメンを食べたくなる。

 

 

土曜日はSIXのドレスアップ回に行きたかったのだが、我が家のQUEENこと祖母の誕生日が週末だったので、お祝いに回転寿司に行った。その後ケーキも食べ、なんやかんや家の片付けやら買い物に行ったりだとか何やらやることやったら夕飯の時間になり、夕飯まで食べてから帰った。

ラブリーな祖母よ、ずっと元気であってくれ。祖父がいなくなってから初めての冬で、一人暮らしだし気落ちしてないか心配なので度々連絡したり顔を出したりしているが、とりあえず元気なので良かった。最近は地域の区民センターみたいなところに通って麻雀やってるらしい。昔は友人と麻雀やってたのだが、友人が長時間座るのが難しくなってしまい、集まるのが難しくなってからご無沙汰していたのだった。頭の体操にも麻雀いいらしい。今度孫で面子揃えてやりたいところ。私はちゃんと役を覚えてないけどなんとなく並べることは出来るので、とりあえず面子にはなれるレベルの腕前。たまにバカ勝ちする。

 

 

 

日曜はそれこそ前から決まってたSIXへ。今日はもう何回も観てるから泣かないだろうと思ってたら、字幕見ずに集中してたせいかキャサリン・パー辺りでわんわか泣いた。ハンカチを忘れてティッシュで拭き続ける羽目に……


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なんかこういう光景に近いものを日本でも観られるのに感動。ちなみにこの日はアナ・クリーヴスに「立って!」と言われた人はちゃんと立って素敵なダンスを披露していて良かった。

妹と来てたのだが、友達も見に来てて帰りにお茶した。テラス席で食べるの凍えたけど楽しかった。ミュージカルの最前線って今どこにあるんだろう、などという話をした。

 

帰りにどうしても観たくて『トワイライト・ウォーリアーズ 決戦!九龍城砦』観たら気功!硬直!ルイクー!信一!しか喋れなくなりそうな勢いになってしまった。17日公開だけど初回からそんなに沢山やってないので、気になる人は観てください。80年代香港の、九龍城砦が舞台の黒社会アクションです。皆に慕われる男と右腕の男と流れ者の男と九龍を狙う男とすべてを手に入れようとする男と格好いい肉体派の医者とあとなんか色々めちゃくちゃ設定てんこもりなキャラが沢山いる。

この作品が素晴らしいのは香港の過去の姿を、そこに生きる人々まできちんと捉えて描いているところだと思う。変わっていってしまう姿は今また変化せざるをえない香港の姿とも重なり、しかし人々が生きている限り、失われないものがあるとはっきり示しているところである。

しかし女性の扱いに思うところはあり、SIXのフェミニズムっぷりにぶち上がっている一方で、自分の矛盾というかバランスが分からないなと思う週末でもあった。そういう部分を見逃したくはないが、両手を上げて喜んでもしまえるので……こういう矛盾を抱えて生きていくんだろうな。

 

いやでも今年既にベストだよとか言ってるので、やっぱり機会があるなら是非観てほしい。かなり本格アクションで強いので、痛いのが苦手な人は無理しないでね。


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