熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

味変みたいな転拍子 #afocの話をしよう (第八夜『ホットチョコレート』)

昨日もチョコレートが歌詞に出てきた曲を紹介したが、今日はタイトルから登場している。

こちらは正真正銘冬の曲で、なんなら朝に聞いてほしい。本当は朝に投稿したかったのだが、色々あっていつもと変わらない時間になったので、良かったら明日の朝にでも聴いてほしい。

ホットチョコレート


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6thアルバム収録曲。ミドルテンポのめちゃくちゃ可愛い曲調で、しかしその実切ない歌詞がしみてくるタイプである。フラッドはアルバムに1つか2つはこういう曲がある。これもまた彼らの味の一つであり、大好きなやつだ。
甘くて苦いと歌ってるだけあって、かつていた人がもういないのが示唆されており、ストーリーっぽくなっている。冬の寒さとホットチョコレートの熱さを同時に思い出させるような曲だ。

この曲が好きなのは、基本4拍子(と思うの)だが、途中で3拍子に変化するところだ。フラッドの曲でもたまにやるのだけれど、初めて聴いた時はすごく驚いた。激変が好きなので、突然そんなことしていいんだ!?という気持ちになる。曲作りの基本とか知らないので、変なことしてるとそれだけでわくわくしてしまうのだ。

この3拍子の部分、ホットチョコレートから立つ湯気のような儚い思い出でも、大事にしてくっきり伝わってくるというか、回想っぽさが際立つように感じる。それこそホットチョコレートの味や香り、手に持った時のマグカップの温度や、湯気の湿気まで記憶から思い出させるような、記憶を連れてきてくれる曲だ。何か特別ホットチョコレートに関する思い出があるわけではないが、自分が飲んでいる情景は思い出せる。フラッドの曲にはこういう力がある。

全編渡って可愛くてちょっと切ない歌詞なんだが、中でもなんだか佐々木くんっぽいなと思った歌詞がこちら。

今にも
ダメになりそうな時にはいつでも
俺を呼んで
すぐに支度していくから

最初の3行は正直ありがちなラブソングっぽいなと思うのだが、注目して欲しいのは4行目。「すぐにいくから」とか、それこそ「飛んでいくよ」みたいな感じではなく「すぐに支度していくから」というのがめちゃくちゃリアリティあって、別にそんなこと言わなくてもいいのに言っちゃうのがものすごく佐々木亮介だな……と思った。これは佐々木にしか書けない歌詞だよ。支度するね、という歌詞、あんまりない気がする。それこそ男性が書いた歌詞にはあまり見られないような気がするので、他にいたら教えてください。生活を大事にする曲を書く人はたくさんいると思うので、そういうのをもっと知りたい。

 

この曲、ベストアルバムの初回盤にのみアコースティックバージョンが収録されているのだけど、こちらもまたちょっと違う味がするので好きだ。そしてフラッドはなぜか大盤振る舞いバンドだからか、初回限定版のものでも何故かサブスクにあるので、ぜひ聴き比べてほしい。


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私の好きなホットチョコレートはこちら。SWISS MISSの甘いやつです。

左側にホットチョコレートがマグカップに入っており、右側にはスイスミスの袋がある