熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

11月がヤバイ!激推し映画たち(鑑賞済編)

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」


こんばんは。
今年残り後2ヶ月切ったなんて信じたくない!と叫びながら映画の公開スケジュール観てたんですけど、なんだか、とっても、11月公開作のボリューム、すごくない…?と震え上がったのと、試写会等で既に観ている作品が全部面白い!と思ったので、せっかくなら紹介できればと思って書いております。私の推しも添えながら。
個別で感想書きたい奴もあるんですけど!ちょっと待ってね!
現在公開中の作品、そして11月に公開予定の作品になっております!

そしてせっかくならはてなブログ今週のお題に乗っかってみようと思いました。
私がブログを書きたくなるとき、それは映画をおすすめしたい時!
感想を書くのがいつも遅いのであまり効力を発揮していない気がするのですが、今公開中の映画も、これから11月に公開する映画全部面白いか面白そうなのばっかりなんだもん!

というわけでおすすめ映画を並べてみました全9作。

(11/9追記:まるまる一つ移し忘れていてそのままになっていたので一作品追加しました…)

 

 

疾走するNYの一夜『グッド・タイム

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今年ベスト級に大好きな一本。
NYの下層階級に暮らす兄弟が銀行強盗を企てるも、弟だけ捕まってしまう。兄は逃げ続けながらも弟を救おうとするが…というクライム・サスペンス。
疾走するどう転ぶか予測のつかないストーリー、夜の街の光、そういうのが好きな方は是非。
何より音楽が素晴らしい!音楽を手がけているONEOHTRIX POINT NEVERは、この作品でで『第70回カンヌ国際映画祭』サウンドトラック賞を受賞しています。
とてもリアルに現代のニューヨークを描きながら、その中でもがき苦しむロバート・パティンソン、最高でした。
兄弟ものとしても色々考えさせる一本です。
ちょっとこれ個別で感想書きたいくらいに素晴らしかった。

現在公開中です!


『グッド・タイム』予告


推しロバート・パティンソン
(主役!お兄ちゃん!)

 

冷戦の終わり、スパイたちが暗躍する『アトミック・ブロンド

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シャーリーズ・セロンの拳が重いぜ!
スタイリッシュでありながら、人を殴ると痛いという当たり前のことがまざまざと描かれているアクションとしてうっとりしてしまう一作。
1989年のベルリンを舞台に各国のスパイが暗躍するスパイゲームです。
ベルリンの壁崩壊直前、各国のスパイたちが必死になって相手を出し抜こうとしのぎを削ります。
組織の中に潜んでいる二重スパイは誰だ?という、誰も信用できないハラハラ感が音楽で煽られていきます。
画がとにかく良いのです。皆艷やかに撮られているし、衣装替えも沢山ある。
シーンと音楽がうまく合わせた演出が重ねられています。どこもかしこも監督のフェチが炸裂!
最後まで気が抜けないタイプの映画です!
現在公開中!

 


映画『アトミック・ブロンド』特別予告 "Sweet Dreams"

 

出演している推しジェームズ・マカヴォイとビル・スカルスガルド他沢山
(マカヴォイは主人公と組むことになるMI6のはぐれ狼エージェント、ビルは大変美味しい役でした)

 

見えない恐怖『ゲット・アウト』

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もうね、なんにも知らずに騙されたと思って観に行ってほしい。
彼女の実家に遊びに行く主人公。何かが変だ。妙に噛み合わない。でも何がどうおかしいのかは分からない。
嫌な予感ばかりがひたすらに募っていく…
あんまりホラー観ないんですけど、今年観た映画の中で一番怖かった。
でもホラーかと言われると、そうではないんです。何がなんだか分からないけど、こ、怖…お、おお!?ええ?!?!おわーーーーーっ!!!みたいな感じ!説明する気あんまりない!
でもユーモアもめちゃくちゃ沢山ある。監督が脚本を手掛けた『キアヌ*1』もめっちゃ面白いんですが、そのテイストがふんだんに含まれていました。
紛れもなく2017年の映画でした。今の情勢だからこそ作られた気がします。すべてが凄いんだよこれ。なんでこんなもの作れるんだよ…
勢いに飲まれてなんかヤバそうだなと思ったら是非観てください。
現在公開中です。

(もう出来れば予告も観ないで行ってほしくて公式サイト貼ったんですけど、公式サイトに行くと真っ先に予告が出ますね…笑)

getout.jp


推し:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
(主人公の彼女の弟。ポスターの右から二番目。こいつだけ最初からヤバさMAX)

 

ピエロに追いかけられるひと夏の冒険譚『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

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先程紹介した『ゲット・アウト』が「見えない恐怖」だとすると、こちらは「そこにいる恐怖」。
1989年のアメリカ、舞台となる田舎町では子供の行方不明事件が多発する。弟もその事件の被害者になってしまった“ルーザーズ(負け組)”の少年が、仲間たちと共に弟を捜索するが…というストーリー。
あのピエロが怖いって分かってるんだけどやっぱりめちゃくちゃ怖い〜!
ジュブナイル×ホラーで、どちらの要素も色濃く出ています。普段あんまりホラー観ないよという人が入門編みたいな感じで観れるのかもしれない。
私は怖さを一点追求して尖っている作品よりも、『イット・フォローズ』などの他の要素がかなり強い作品が好きなので、そういう意味では入りやすかったです。
これでも割と怖がりだから…おらっ怖いだろ!みたいなのも最近多少観れるようになった。慣れた気がする。
しかし子役の子達が皆とっっっってもいい!うまい!この子たち一人だけでも映画の主役になれるよ!というような子が集まってるんだからそれだけでもめちゃくちゃいい。
敵はピエロだけではない。彼らはずっと色んなものと闘っているという映画でもあります。めっちゃおすすめ。
現在公開中です!

 

youtu.be

推し:ビル・スカルスガルド
(ピエロのペニーワイズ役ですが、ビルかわいい♡状態になってたのであんまり怖くなかった)

 

元いじめられっ子がCIAに!?『セントラル・インテリジェンス

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高校時代は輝いていたけど今はなんだかパッとしない…と思っていた男の前に現れたムキムキナイスガイ。
こいつがなんと高校時代のいじめられっ子っだった!?えっ今CIAやってる?事件に巻き込まれてどうしよう!しかも世界を救えるのは俺たちだけーーー…!?
…というデコボココンビがどんどん良くなるバディ・ムービー。コメディです。
“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンと主人公のケヴィン・ハートの掛け合いがとても面白い!
とにかくロック様がぶっ飛んでいるので、大丈夫かよコイツ―!と主人公目線で楽しめます。
過去との確執やコンプレックスを抱えていた人たちがどう対峙するかというお話でもあるので、なんだかグッと来てしまう部分もあり。

そして勿論アクションもド派手!マッスルが踊る!銃撃戦もある!日常と非日常の行ったり来たりもまた楽しい。
あと一瞬鬼邪高校のテーマソングが流れますのでハイロー民も是非。
現在公開中です!

 

youtu.be


私の推し:アーロン・ポール
(ロック様とバディだった凄腕エージェント)

 

三人の男たちの思惑がぶつかり合う!『MASTER/マスター』

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韓国で実際にあった超大型詐欺事件*2を基にしたクライム・アクション。
潜入捜査、大物悪役、カーチェイス、バディムービー特盛り全部乗せ!という非常に豪華な映画になっています。
政界ともべったり癒着して大型の会社を経営する詐欺師を、重要犯罪捜査チームが追い詰めていく話なのですが、詐欺師、捜査官、そしてその間を揺れる詐欺師の部下が互いを出し抜き合う、三つ巴のような形で進んでいきます。
この詐欺師の部下を演じるキム・ウビンがいいです。スパイの役割を果たす彼は人の良い所と悪い所をどちらも併せ持っていて、どちらについているのか、はたまた二人共手玉に取ってしまうのか、というキャラクターで、観ている間最後までハラハラします!
そんな中で不器用ながらも捜査官との絆もあり、また隙を見てどうするのが自分にとって一番利益になるかをあざとく見ていたり…萌えるし燃えるし超楽しい!
犯罪捜査官のカン・ドンウォンと、彼の率いるチームの苦労や追い詰め方もまた凄いです。韓国で権力側として描かれることの多い警察である彼らの働きは、ちょっとホッとするかも(普段観ているのがあれなだけな気がしてきた…)
イ・ビョンホンがめっちゃノリノリで怖いな悪役なので、ビョンホン気になるなあって方にもめっちゃおすすめです。

紹介した映画の中では一番萌える映画だと思います。陰陽の調和と作中で言われるカン・ドンウォンとキム・ウビン…!凄いよあれどうなってるの。薄い本をください。

後、面白い韓国映画には最早絶対条件となってるオ・ダルスが出ています。


11月10日(金)より公開です!

 

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推しカン・ドンウォン
(冷静沈着な天才捜査官。ポスターの一番上で主役の一人。美しくて平伏したくなる…)

 

ダンケルクの裏側の人々を描く『人生はシネマティック!』

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日本版のポスター。映画のスタッフが勢揃いしているのがとてもいい。海外版だとジェマ、サム、ビル・ナイの三人しかいないから。

今年ベスト級に大好き。
舞台は第二次世界大戦中の英国。ひょんなことから脚本家として採用された主人公は、プロパガンダ映画を作ることになる。
ダンケルク撤退作戦に参加した女性の双子を主人公にした映画を作ることになり、政府がめちゃくちゃ口出ししてきたりスタッフやキャストたちからも色んな難題が出て来るも奮闘するというストーリーです。
今年の9月に公開されたばかりの映画『ダンケルク*3』の裏側のような話でもあります。戦争に行っていない人々の生活がどうなっていたかを覗いている気持ち。
ジェマ・アータートン演じる脚本家であり一人の女性の物語であり、それと同時に1940年の英国にいた人々の物語でもあります。人々は戦争と死の恐怖と背中合わせでいながら、なんとか生きようと、希望を見出そうとしています。
映画をつくるのには多くの人々が関わるけれど、生きるということもまた同じであると思わせてくれる。
これもちょっと個別に記事書きたいんですけど、とにかく主演のジェマ・アータートンが最高なんです…!
女性の脚本家、というのが当時なかなかいないし、男性とは賃金も違うし、そんな中できちんと自分の仕事をしている普通の女性というのがとても良かった。勿論映画の脚本を書くというのは才能が必要な仕事だけれど。
普通に生活をしている女性が沢山出てきて、それだけでなんだかとても良かったと思ってしまうのです。
11月11日(土)から公開です。

 

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推しジェマ・アータートン(主役!)とジャック・ヒューストン(足を負傷している絵描き)とサム・クラフリン(ずるいよ!)

 

雷神ソー、覚醒!『マイティ・ソー バトルロイヤル

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MCUシリーズ最新作!“マイティ・ソー”シリーズの三作目です。
アベンジャーズの一員として日々戦うソーの前に現れた今回の敵は死の女神・ヘラ!
一人じゃ全然敵わなず、故郷を追い出された末に辿り着いた惑星で、格好いい女戦士やすぐに裏切る弟のロキや、行方不明になっていたハルク、そしてと凸凹ながらもチームになって…?という王道ストーリー。
笑えるシーンが終始続いているのに、今までのシリーズの積み重ねが見えて泣けてしまったり、メインキャラクターの描写が丁寧だったりと、色んな方向から楽しめます。
豪華なキャストたちは目の保養なんですけど、新キャラはテッサ・トンプソンが演じるヴァルキリーが抜群に良いです。
しかし毎回こじれた兄弟愛を見せてくれるソーとロキですが、今回もまた、凄いよ~!
ソーが本当に格好いいです。雷の神様でアスガルドの王子様というのは伊達ではないということを、MCU初参戦のタイカ・ワイティティ監督*4が見事に描いてくれました。
この予告編でも流れているレッド・ツェッペリンの『移民の歌』は本編でも流れていますが、とてもインパクトがあるし、とても意味があります。
これこそヒーローだ!格好いい!好き!

 

youtu.be

推し:皆です。決められない。無理。

 

目指せ一発逆転!『ローガン・ラッキー

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スティーブン・ソダーバーグ監督の映画復帰作*5東京国際映画祭で来日してくれたよ!
舞台は現代のアメリカ。うだつの上がらない、悪運で有名なローガン一家の兄が、同じくあんまりパッとしない弟と妹に加え、服役中の囚人まで加えて強盗チームを組む。果たして企みはうまくいくのか…?

監督作で有名な『オーシャンズ』シリーズを彷彿とさせるようなチーム強盗ものですが、今回は犯罪のプロフェッショナルはダニエル・クレイグ演じる爆破のプロのみ。他は特技はあるものの、犯罪歴もないような普通の人々です。
計画を立てる段階から大分不安な雰囲気が漂っているけれど、こいつら本当に大丈夫か?と思わせてそれがハラハラを誘います。
しかし粗野なのにゴージャス、そして上品さを感じる作品でした。相反するようなイメージもうまく融合させる。バランスのうまさは流石ソダーバーグ監督…!
古き良きアメリカの雰囲気もあるのに、めちゃくちゃスタイリッシュで今の映画とも感じる。
キャラクターみんなムチムチでかわいい。キャストがとにかく豪華です。
11月18日から公開です!

 

youtu.be

 

推しアダム・ドライヴァーセバスチャン・スタン
(アダムは主人公ローガンの弟クライヴ。ポスターの右下で魅惑の太腿を見せびらかしています)
(セブはレースドライバー役です)

 

 

振り返ってみたけどどれもこれもちょーーーー面白かったな!と謎の満足感に包まれています!笑

公開中のものが殆どなので、週末やレイトショーなど利用する時に役立ててくれれば嬉しいです。
あとまだ観てない映画も面白そうなものが多いので、観ないままおすすめしてみたい気持ちになっているこの頃です。11月が終わる頃には全部観てる予定ですが。書くか書かないかは微妙な所…

しかし紹介している映画の1/3はスパイ映画って、本当にスパイ映画好きだな私…

 

 

*1:日本では惜しくも円盤スルーになったコメディ映画。映画好きなボンクラ二人の可愛い愛猫キアヌがマフィアに誘拐されたので取り戻す話です。2017年11月現在Netflixにあります

*2:チョ・ヒパル詐欺事件。この事件は未解決に終わっている

*3:クリストファー・ノーラン監督最新作。これも今年屈指の傑作です

*4:前作の『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』はドキュメンタリー風に撮った吸血鬼の日常コメディでこれもめっちゃ面白いです

*5:マジック・マイク』を最後に、映画界から引退すると言っていた。しかしドラマを作っていたのであんまり引退した感じはしていない