熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

リリスクツアー初日、楽しすぎた!(「#𝐥𝐲𝐫𝐢𝐜𝐚𝐥𝐬𝐜𝐡𝐨𝐨𝐥  𝟐𝟎𝟐𝟒 “𝐃𝐀𝐘 𝟐 𝐓𝐎𝐔𝐑”」レポ)

「#𝐥𝐲𝐫𝐢𝐜𝐚𝐥𝐬𝐜𝐡𝐨𝐨𝐥  𝟐𝟎𝟐𝟒 “𝐃𝐀𝐘 𝟐 𝐓𝐎𝐔𝐑”」at Spotify O-nestレポ。

ツアー初日レポです。あまりに良かった。

 

 

道玄坂を歩いてる最中、隣で歩いてた人と目が合ったら会釈された。
知らない人だったので「!?」と思ってイヤホン外して何かと聞いたら、「いいシャツですね!」と言われた。それで今日同じ場所に向かってる人だと分かった。私はlyrical schoolのグッズであるアロハシャツを着ていた。
そんな始まりだったリリスクのツアー初日は、もう誰も彼もがこれから始まるライブを待ち切れない様子が随所にあふれて、始まったら爆発したような夜だった。

 

4月に発売された新体制初のアルバム「DAY2」をひっさげた全国ツアー初日の会場は東京・渋谷のSpotify O-nest。入場する際にSpotifyの有料会員であることを見せるとドリンクが1杯サービスになるのを毎回忘れてうなだれていたのだけれど、今日は忘れずに提示できた。
入場開始前に連れと合流し、最低限の持ち物だけ持って入場。今日はもう1杯あるしと思ってアルコールを早速頼んで開演前に飲み干した。SEで流れているのはリリスクの楽曲なのだけれど、これはバンドのライブとは違うところだな〜と思う。あんまり自分の曲を開演前に流すバンドっていなくない?
他のアイドル、特に女子アイドルの現場が分からないのでリリスクだけなのか他のグループもそうなのか分からないのだが、とにかく文化の違いを感じる。

 

人がわさわさと集まって、振り返るといい感じに埋まっており、後は始まるだけだぜ……!と思ったところで、メンバーでありDJのreinaが入場して、一気に会場は盛り上がる。reinaは片手を上げて合図をして、今回のアルバムの一曲目である「DAY1」を流す。オルゴールのような優しいメロディーが流れ「あ、ごめんごめん。明日って何時だっけ?」というreinaの台詞が始まる。この曲は歌ではなく、音楽に合わせてreinaの台詞のみで構成されたスキットと銘打たれた作品。キュートな声で明日の予定を確認している短い作品だが、明日へのわくわくと、それはそうとどんな予定があろうとも起きるの面倒という気持ちがほんのわずか見えるのが親近感を生んでいる。
正直、音楽だけ流して、reinaの台詞は本人が生で言ってほしいと思うのは欲張りなんだろうか。

 

曲が変わってアルバムの流れと同じように始まったのは「Ringing」。それと同時にsayoとhanaがステージに現れる。sayoが「ここから一緒に作っていきましょう!」、hanaが「奥の方まで、画面の向こうまで今のリリスクをお届けします!」とそれぞれツアー初日なことを煽りながらも3人で1番を歌う。ReinaがDJブースで踊っている振りが大きくて良い。
2番になると残りのメンバーが全員出てきて畳み掛けるように歌い始める。ここでちょっといつもと違うかも?と感じ始めた。盛り上がるバースで、めちゃくちゃ歓声が上がる。ファンの身振り手振りが、曲の発表から数を重ねるごとに上達していってるのだけど、割と揃っていて凄い*1
最後の方のフック(サビ)では、最初にライブで聞いた時にも、音源にもなかった、サビのハモリが凄いことになっていてびっくりした。sayoちゃんの高音が映える映える。

このままアルバムメインの組み立てで進むのかな、と思ったらその後は5曲連続で過去体制時の曲が続いた。あれ、これニューアルバムのツアーだよな……?と思ったのだが、「今のリリスクの最高点を見せてやる!」という気概をバチバチに感じた。過去曲、と一口にくくっても、それらもかなりのばらけがある。6人組だった初期の頃や、中期にあたる5人組の頃の曲など、バラエティに富んでいる。それらをすべて今の8人組のカラーに染め上げた形で見せてくる。それも、以前と比べてどんどん進化しているのがここ1年で不定期に行っている身ながらも全身に感じた。
当初はこのバースはこの人、という当てはめと、最低限のハモリくらいしかしていなかったのが、ハモリパートが格段に増えた。更に合いの手やら掛け声やら、楽曲を壊さないようにしながらも今の8人という大所帯だから出来る遊びが随所に光る。
また、会場が去年の4月辺りに「新曲卸しライブ」と銘打って行われたライブと同じ場所だったのも、余計に当時との対比を想起させた。まだライブをやるのが精一杯のたどたどしかった姿から、だいぶ力強くなった今の姿はステージングも慣れたものだ。1年で人ってこんなに変わる、を見られるのは醍醐味だと思う。

 

「TIME MACHINE」でminanちゃんの光さえ突き抜けるような声に酔いしれ、そのままノンストップで始まった大好きな「ユメミテル」の初っ端のryuyaがいつも以上にセクシーでやられ、フックのmalik&sayoの広がりがしゃがみながら歌ってるのに気持ちよく、そして何より落ちサビのmalikがとにかく最高で……!(毎回言ってる気がする)
最後にmanaが「初日、皆で声出していきましょうか!」と言ってから「Yeah!」と「lyrical school!」という2つの掛け声を彼らの後に言ってたのだが、おそらく自分含めて最大の声が出ていた。観客の声が凄まじい。ビリビリに感じる。
続いての「レインボーディスコ」はsayo、reina、mana、hanaの4人だけで歌っている楽曲。普段歌わないメンバーは基本的にステージからはけていることも多く、以前は4人だけでかわいい振りをしながら歌っていたのだが、この日は誰もはけずに全員がサビで可愛い振りを披露してくれた。性別関係なくかわいいも格好いいもやれるのがリリスクの強みだが、よりそれが見えるようになっていた。
「Dance the night away」はKick the Showが手掛け、featuringとしても参加している楽曲なのだが、彼の部分をボーイズが歌うことによって、リリスクだけで存在感のある楽曲に仕上がっていた。「Enough is school」では今度はまたメンバーが戻ってきて目まぐるしいが、ぐっと引き寄せてくる。

ここでやっとアルバム収録曲である「Night Walking」がスタート。ryuyaとmanaの2人だけの歌唱で後ろにDJとしてreinaのみが残るという、現体制でも珍しいスタイルの曲。既存曲ではメンバーの2人だけで歌う楽曲もあるが、新作で2人だけなのは今のところこれだけ。
スチャダラパーの「渋谷漂流記」、そして遡ればいくつもの曲のサンプリングの果てに辿り着いたような曲は、夜中の帰り道の寂しさが詰まっていて、静かだけど力強い歩みの足跡が見えるような気がする。manaの明るくはしゃぐ姿だけでなく、ラップの技巧をしっかり見せてくれる一面が光る。一方でryuyaの曲だなとも思うほど、彼の声と楽曲のノリが合致していて、初めて聞いた時からずっと好きな曲だ。

しかしこの曲を皮切りに……ともならず、再び過去曲たちに。屈指の好き曲「ひとりぼっちのラビリンス」「Tokyo Burning」が続き、すっかりKOされている。メロウな2曲にtmrwのセクシーさが上がったような気がする……と思っていたら、「DAY2」でもメロウ度合いがめちゃくちゃ高い「Fallin'」がスタート。セットリストがうますぎる。新旧入り混じりでも、曲の持つ空気感とメンバーの雰囲気が違和感なく、むしろパワーアップして進んでいく。

ここでやっとMCに入る。それまでずっとノンストップで歌を聞き続けていたことに気づく。観客の盛り上がりっぷりに「一時間前に集まって声出ししてきたの?」とmanaが尋ねる一幕があった。盛り上がりがとにかくすごい。

まだまだいける?とばかりに始まったのが「House Party」。すっかりこの一年で何度も聞いた新体制後の曲だが、毎回今からスタートだっけというくらい盛り上がる。「乾杯」の歌詞とともに観客の手がぶわあと上がる。
続いて始まったのが「DRIVE ME CRAZY」だったのだが、この曲のフックをメインで歌うtmrwが、皆もっと声出せるよね?とアウトロで合唱させがちな「もっとFaraway」というフレーズを観客に歌わせる。応える観客の声の大きさよ!いや私もめちゃくちゃシンガロングしたんだけど。
満足げなtmrwはすぐさま歌い出しに移っていて、切り替えが早い。
更に「mada mada da!」でボルテージは上がっていき、「OK!」を挟みつつ、「CHO→CHO」と今度はアルバム収録曲が続く。「CHO→CHO」は音源よりも圧倒的にライブが映える。hanaのパフォーマンスが特にお気に入り。
興奮が最高潮に上がった状態で流れてくる「Ultimate Anthem」は本当に本当に最高だった。イントロの重低音が響いた瞬間、歓声が轟いていた。アルバムのリード曲として発表された曲だが、先行でMVとともに発表された段階で好きになっていた。ゴリゴリヒップホップが好きなので好きに決まっている。sayoの「週末も君と遊ぶ」というかわいいフレーズを格好良くキメてくれるので嬉しい。ヘドバンまで見せてくれて、ステージ上のパフォーマンスも格好良さに全振りしている。
一番好きなフレーズはminanちゃんの「嫌いになれないよ世界なんて」とそれに続くtmrwの「嫌いになれないね世界なんて」と異なったメロディーで殆ど同じ言葉が繰り返される部分。ゴリゴリの格好良さの中にすっと差し込まれるいじらしさと切なさがたまらなく好き!
曲聞いてるだけでも好きだったけど、生でパフォーマンス見れると感無量だった。しかし特にminanちゃん、普段から光の結晶みたいな声してるなと思ってるけど、この日はあまりにバキバキに響いてて、オルハリコン級だったよ……
そのままデビュー曲「NEW WORLD」に突入して、盛り上がりがそのまま続きながらも、私的には爽やかな気分で終わりを迎えた。

 

ものすごいアンコールの叫びが繰り返されてると、再び会場にが始まった。
最近ご無沙汰だった「Wings」で始まったのが少々意外だった。この曲では「空飛ぶペンギン」というフレーズが出てくるが、これを聞くたびリリスクはファーストペンギンに近いことをやっているなと毎回思う。
続いての「The Light」では、観客が携帯のライトをステージに向かって光らせる。前方も、振り返っても光らせてる人が多くて、光の持つ強さが可視化されてあっやっぱペンライト文化とかもたまにはいいよね、と思わせてくれる曲。
最後にかかったのは、アルバム収録曲でまだ今日は披露されてなかった「moonlight」。リリスクは光のモチーフが好きだなと思うし、なんなら月の光の歌もあるが、また違う形で光を見せてくれるなと思う。毎回sayoちゃんがセーラームーンみたいだな、と思う。なんとなく。

 

気づいたら夜が更けていて、それに合う曲たちとともに駆け抜けた、と体感した、めちゃくちゃいいライブだった。今年かなりいろいろなライブに行ったけど、満足度がかなり高いライブだった。
このライブ、配信もされており、5/24(金)までならアーカイブも楽しめるので、このレポに嘘がないかどうかぜひ自分で確かめてほしい!(後1日近くしかないのは私がブログを書くのが遅かったのが原因。ごめんなさい)
こちらから1100円で購入出来る。

https://dlc.tokyo/live/ls0517

 

また、ツアーはこの後も続くので、もし近くにリリスクが来るならぜひ足を運んでほしい。おそらくワンマンツアーはすべて配信もやる気がするので、もし日にちが合わなくても、行ける距離でなかったとしても、配信という形で楽しむことは出来る。おそらく。


実は前回の全国ツアー、初日の配信を見て「ちょっと大丈夫か〜?」と思う部分がなくもなかった。でも今回は、そういう点が全然なかった!過去曲たちも体に馴染み、新曲たちは完全に自分たちのものにして私達の前に現れたリリスクは、去年と比べてぐっと磨き上げられている。ちゃんとツアー初日に仕上げられていてホッとした。それと同時に、まだ進化するならこれからの日程も楽しみである。とりあえず横浜、めちゃ良番なので楽しみたい!
今週末の5/26に大阪、6/9に神奈川、6/16に愛知、6/23に群馬、ちょっとあいて9/8に宮城、9/22に埼玉、9/29に福岡、そして追加公演で10/5に大阪、10/6に名古屋、10/14東京と、現体制では最大規模で回るツアー!
チケット、まだ間に合うところも多いので、一度覗いてみてほしい。地方でも、ツアー日程に合わせて顔見せの無料ライブなども開催されていることがあるので、予定が合えばぜひ!
詳細は下記から。

http://lyricalschool.com/11188/

ちなみに、私と同じアロハシャツを着てる人、リリスクの公式グッズなのに着ている人が他に一人しかおらず、5月からアロハを着る浮かれたペアコーデみたいになってしまっていた。お揃いだった人、ごめんね。

*1:割と私は間違えがちなので……こういうファンもいるので、もし来たいけどと思ってる人は安心してください!