熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

lyrical school「NEW WORLD e.p.」全曲ふんわりレビュー

CDが出た!

今年の2月から8人組の男女混合新体制になったヒップホップアイドルユニット「lyrical school*1」にクラッシュして約5ヶ月。
ようやく物理CDが出た……!
配信はたくさんやってくれてたんだけどね、音源になってない新曲を聴けるようになって嬉しい!
歌詞が公開されていない曲も分かったどころか、歌割が細かく記載されていて、嬉しすぎるので全曲レビューというほどでもない感想を書き記しておきます。
ただし、私に音楽的素養はゼロだ!
なので、楽曲のイメージをふんわり語っているだけです。
リリスクの曲、特に今回のe.p.は、エモとチルと自由をラップで編み込んで広げてくみたいなイメージで、かつずっと楽しみの予感がしている感じなんだけど、それがとても心地よい。
曲自体は全て各配信サイトで聴けるので、ぜひぜひ聞きながら読んでもらえると嬉しい。

New World e.p.

New World e.p.

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House Party

サビのメインを女性メンバーが歌って、他のパートは男性メンバーがそれぞれソロで歌ってる構成。作詞はBBY NABE、作曲・編曲はR.I.K.。
一曲目からごきげんに始まる曲なんだけど、サビの歌詞にある通り「これから何か/始まる気がするこの空気感」で満ち満ちている。雰囲気づくりがとても上手。それこそ家でパーティする人はこの曲かけると一気にムードが作られるような感じ。(ホームパーティはタコパしかやったことない私のような人にはちょっとパーティーを開くハードルが高いですが……)
聞いてるとアメリカの映画でよくあるホームパーティーのシーンが浮かんでくる。というか本当そういう映画のそういうシーンでかかってそうな曲だよ!
でもこの曲、学生が親のいない間にはしゃいで皆招いてバカやってるタイプのパーティーではないのがミソだと思う。とにかくチルい。パーティーやり慣れちゃってる人たちの曲なんだよな。歌詞もずっとパーティーにワクワクして楽しんでるだけだから…笑 
お陰で、ライブで聴くと本当にパーティーに招いてもらったような気がして嬉しい。
「小学生の遠足前の夜」という歌詞を、メンバー一ヤンチャ坊主なtmrw(トモロー)が歌ってるのににっこりしてしまう。

 

DRIVE ME CRAZY

今回のe.p.で一、二を争うほど好きな曲。
一曲目がチルで攻めるならこちらはエモに全振り。
疾走感溢れるイントロからずっと爆走してアクセル全開!のまま突き抜けて行ってしまう。ちょっとシティポップというか懐かしい感じがする曲。作詞はJunya Okubo(アナ)、作曲・編曲はShuhei Ueda。
音源ではminan(ミナン)、tmrw(トモロー)、malik(マリク)、sayo(サヨ)、mana(マナ)の5人だけが参加しており、サビをtmrwがメインで歌い上げている、ちょっぴり珍しい構成の曲でもある。(もしかしたら、これからどんどん発表される曲によっては全然めずらしいことではなくなるかもしれない)
ライブでは全員で歌ってる。
夜のドライブにぴったりなので、ぜひぜひ車を走らせてほしい。私は免許を持っていないので……誰か代わりにひとっ走り行ってきて……
ライブで盛り上がれるパートもあり、音楽にただ身を任せて揺れていたいパートもあり、ストーリー性のある曲なので、物語を繰り返し聴くように聴いてしまう。
manaちゃんの「点滅するシグナルはスルー」の点滅する?って上がる歌い方が好き。メロディーにハマらない自由さがある。
あと、ラスト付近のminanちゃんの「トンネル抜けて降り注ぐ光」ってフレーズ、minanちゃんの声がそのまま一筋の光が差し込むみたいに聞こえてきてすごく綺麗。
細かいとこだと、最イントロで聞こえる最初の裏拍2つがめちゃくちゃ好き。聴いたら分かる。
来月、メンバーのmalikが監督を務めたMVが公開されるとのことなので、楽しみ!アニメらしいよ。


mada mada da!

歌詞をchelmicoのRachel、楽曲をRyo Takahashiが手掛けた曲。つまりはchelmico成分が全開な曲。Rachelは以前からリリスクに楽曲提供をしているんだけど、新体制でもまたバッチリなパーティーチューンをプレゼントしてくれたよね……最高だよRachel……

リリスクには夏の曲が多いのだけれど、これもまた夏の曲。夏が来る直前の、わくわく感が凄い。そしてなんかAメロにホラーのテイストを感じるんだよね。これ私だけだと思うんだけどなんでだろう。もし感じた方いたら教えてください。
この曲は全員で歌っていて、ちゃんと全員にソロフレーズがある。歌構成としては王道だよなと思うけど、曲調はかなり不思議……まあすごくchelmicoっぽい。
サビが一番分かりやすくてゆるゆる〜っと「mada mada da〜」って歌うのが力み過ぎてなくていい感じ。
そしてこの曲もパーティー曲である。2/5がパーティーってどんだけパーティー好きなん?こっちは会場が家じゃないから別のパーティーですね……reinaの歌う「みんなが集まるって/あの噂ホント?」というフレーズがめっっっちゃかわいい。しかしみんなが集まるパーティーに私も行きたいんですけどどこでやってるんですか?ライブハウスっぽい感じがするので、ライブでかかるとめちゃくちゃ嬉しい。
ライブといえば、最後の方のサビで、皆が左右にゆっくり傾いて…を繰り返して、客も斜めになっているので面白い。manaちゃんの傾き方が体幹のある人の激しさなので注目してほしい。
2:34しかないので聴いてたら一瞬で終わる。カップラーメン硬めに食べたい私のような人にはこれ一曲流して踊ってたら食べ頃よ。

こちらの曲はMVもある!
超格好くておしゃれに振り切っているのだけれど、ずっとカメラワークがぐるぐるしている上に赤い照明に照らされっぱなしで、三半規管がめちゃ強な人じゃない限りは酔う確率がとても高いので視聴には気をつけてください。


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NEW WORLD

新体制で一発目に発表された楽曲。作詞・作曲・編曲はShuhei Ueda・Jyunya Okubo(アナ)・ALI-KICK。
伸びやかなシンセサイザーのイントロに掴まれて、そのままぱーっと視界が晴れていく……みたいな曲。
初っ端から何度も繰り返されるサビの「I won't let you down.」(あなたをがっかりさせないよ)というのが、新体制の決意のように響くんだけど、それが力まず自然体に発せられてるのがいい!
他にも「久しぶりだね 初めまして」「止まってた音が鳴って」など、歌詞が新体制で再始動したばかりのリリスクとリンクして、それまでのグループの歩みを知っている人にはより響く内容になっているのもにくい。
だからと言って知らなくても別に問題ない。私達には未来がどうなるかわかんないけど進んでこう!という前向きな気持ちになれる曲。視界の開けた場所で聴きたい。初めて生で聞いたのが、新宿マルイメンの屋上で、ごみごみした新宿の屋上で空が開けて見えたのがとても美しかったのを覚えている。
最初のヴァースでsayoちゃんに「ねえ そっちの調子はどう?」って聞かれるのがとても好き。挨拶で始まる…って思う。
hana(ハナ)ちゃんの低温ボイスで「昨日に興味ないね/可能性や限界なんて」って歌われるのも最高だし、そこから「誰にも決められないし/everything gonna be alright!」につながるのが最高に気持ちいい。一方でやさしいmalikの「わかんないよ」と聞こえてくるのがいいなと思う。

マルチバースから/ほんのわずかな/光だけど君にも届くかな」というフレーズがあるのだけど、最近の映画の流行りに乗っているのか……?と思ってたら、リリスクのメンバーが時代によって変わっているのをそれぞれのバースとして表しているらしくて、優しいなあと思ってしまう。今のメンバーを応援してもらいたいのはもちろんの筈なんだけど、かつて活動していたメンバーたちのことも大切にしているように感じる。それに、過去のメンバーが好きで、そこから動きたくない人を否定しないというか。歌ってるryuya(リュウヤ)の低い声がこれまた優しいんだ。
現に、このe.p.のリリースイベントに、前のメンバーであるhinako(ひなこ)とmei(めい)が遊びに来た一幕がある。なんならhinakoとmeiも同じ時期にリリスクにいたわけではないので、本当に色んなバースのリリスクが巡り合う特異点が発生していた。別に全員がアッセンブルする必要はないけれど、どうしてもめちゃくちゃアガってしまうね。
MVのテーマもマルチバースらしく、こちらは今のメンバーが昔から友だちだったら、という世界線と今の世界線で撮ったらしい。初っ端でそんなことする!?チャレンジングだな。そういうとこ好きだよ。
素晴らしいアンセムだな、と聞けば聴くほど思う。


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秒で終わるYABAI夏

先程も述べたが、lyrical schoolには夏曲が沢山ある。その中にある「秒で終わる夏」と「YABAINATSU」という、どちらも作詞・作曲をShuhei Ueda・Jyunya Okubo(アナ)が手掛けた2曲をマッシュアップして再構築したのがこの曲だ!再構築したのはokaeriko、そしてほぼ書き換えた歌詞を書いたのはALI-KICK。
本家の2曲の美味しい部分はちゃんと継承しつつ、まったく新しい曲になっているの、どうなってんの?
どんどんメンバーが畳み掛けてきてサビでは全員、という構成。
すごくごちゃごちゃした曲でてんこもりだよ…となるし、このe.p.で一番チャラい雰囲気が漂いまくりで進んでいくのに、サビに来ると急にチルとエモに切り替わるので妙に落ち着く。ひと夏の楽しさと寂しさが一気に押し寄せてきて、こんなに毎日暑くて早く終わってくれと思う夏が恋しくなる。
これも今のリリスクを象徴するような曲になっている。既存の良さはそのまま受け継ぎつつ、最高を更新していきますよという気概の現れみたいな曲。最初が「LS 8」(今の8人体制のリリスクのこと)で始まるのがその証明というか。これは「YABAINATSU」のイントロで言っている「LS5! This is YABAI SUMMER」のオマージュでもある。
これ、ライブで一緒に「Oooh Ha Oooh Ha Ha!」の掛け声に合わせてグーパーグーパッパーって振りするのが楽しいんだけど、音源で聴くのがめちゃくちゃ楽しく感じる。ごちゃごちゃし過ぎてて何何?ってなるのが楽しい。8人で歌ってるからこその密度がいい。
「宿題は終わらないくせに/この夏は秒で終わるなんてDamn!」のとこ、あまりに夏休み過ぎる。
夏なら海も山もビーチもフェスもBBQもよくばりセットで行きたくなる、出かけなきゃ損だぜ!みたいな気分になっている。別にどこにも行かないのに……
ちなみに3:33なので秒で終わらないが体感はめちゃくちゃ早い。聞き終わると名残惜しさが漂ってきて、もう一度……とリピートに走らせる曲だと思う。このe.p.のトリを飾るのにふさわしいサマーチューン。

 

以上の5曲が新体制になってからの8人の歌でした! 既存曲のアレンジも素晴らしいので、音源で触れてからライブに来ると「今ってこうなってるんだ!?」という驚きに満ちていて楽しいと思う。
アイドルの現場ってどんなもんよ……と思ってたけど、別にバンドとかとあんまり変わらないなと思う。
もしよかったら、たくさんライブもイベントもやる予定なので、音楽を聴いて良いなと思ったら遊びに来てね。私がいることもあるかもね。
直近で言うと、明後日の30日(日)17時から、新宿マルイメンの屋上で無料ライブやるそうなので、東京近郊の方はよかったらぜひ。
メンバーが浴衣着ているらしい……無料ライブの様子、インスタライブで配信していたり、曲によっては撮影可なので、ファンが撮ってる動画を見てみても楽しいと思う。
しかもこれから全国ツアー、あるよ!お近くでやってますように。


いやとりあえず雰囲気観たい……という人には、配信もある。主催のライブだとほぼ配信やってくれてる気がする。
とりあえず先日このe.p.のリリースパーティーとして、渋谷WWWでのライブが明日29日(土)23:59まで配信アーカイブが観れる(購入は同日17:59までなので注意!)
無料の会員登録が必要だけど、1100円なので割と手軽だよ。

dlc.tokyo

 

CD! 全員のサイン入り。

 

リリスクなんでハマったとか、フラッドちゃんの話とかもしたいなーって思ってるよ!

ブログ更新したい。

*1:リリカルスクール、通称リリスク。去年の夏までは女性5人グループだった