熱に羽化されて

好きすぎてこじらせたうわ言や思考の整理など

広義のデスク周りということで

今週のお題「デスクまわり」

机の上のことについては、以前こんな記事を書いた。

 

ibara810.hatenablog.com

 


正直これ以上あまり変わっていないので、書くことがないな…と思ったのだけれど、大きな変化があった。

 

椅子、買いました。

 

これまで数千円のオフィスチェアを10年近く座り続けて、背もたれの部分が根本から折れるという事案を発生させた実績がある。その後もあまり考えずに安い椅子を買い、結局座面がペシャンコになり座るのが辛い…という状況になっていた。
腰痛持ちの妹が椅子を買ったのを機に、彼女が使っていたお下がりのオフィスチェアを譲り受けたのだけれど、今まで使っていたものより若干マシ、というレベルで、いずれにせよ座る環境は全くよろしくなかったのである。

椅子を買うにあたって、いくつか目星はつけていた。
イトーキのカシコチェアかオカムラのルーチェかシルフィーだな…と思いつつ、アーロンでもセイルチェアは割と小さめでかわいいなと思いつつ、大塚家具で試してみた。椅子の座り心地って、本当に体のサイズによって違うのだなと思う。身長がそこまでなくて、小柄な人だとかなり選択肢が狭まるので、もう少し多様化してほしいと思う。そういう意味では国産の椅子の方が、体型に合いやすい気がする。
そういえば友達がバロンに座っていると聞いて試したら、自分の体と座面が合わなかったので試してみないと分からないものだな。セイルチェアはかわいいけどやっぱり大きいし。ちなみに悩んでいたカシコチェアはちょっと背筋がずっと伸ばされてる感じがして候補から外したのだけれど、生産中止になってたのでほしい人は早めに買うといいと思う。

 

というわけで買ったのがこちら。オカムラのシルフィー。

 f:id:ibara810:20220330205833j:plain


写真だと青一色みたいに見えるんだけど、本当はブルーグリーンなんだ。青みがかった緑とも、緑がかった青とも言える色。こういう色がかなり好き。
ローバックでいいと思ったのだけれど、座ったらハイバックの方がいいなと思った。気づいたら肘置きまでつけていた。
何が決め手になったかというと、在宅勤務でPCを使うのだが、それ以外にも手帳などを書くのに前傾姿勢で椅子に座ることがある。シルフィーは前傾姿勢にも後傾姿勢にも対応しているのが良かった。
購入した会社が、現在使っていた椅子を引き取ってくれたので、粗大ゴミのことを考えなくて良かったのは幸いだった。前の椅子は全て自分で粉砕して燃えるゴミに出したので…

 

商品サイズ : 279mmx124mmx16mm/423g
岡村製作所 オフィスチェア デスクチェア ワークチェア 事務イス テレワーク チェア リモートワーク 在宅勤務 在宅 椅子

 

 

 

まだ使い始めて1週間も経っていないが、姿勢が正されているのを感じる。ここ最近はかなり後ろに持たれない限り背もたれが全くつかない椅子に座ってたので、正しい位置に座って背筋が伸ばされている。正しい姿勢を保つための筋肉がまるでないので、若干筋肉痛になっているが、これも慣れたら治るだろう。
ちょっと大きいので狭い部屋に置くと圧迫感はそれなりにある。が、椅子に座らない状態でこの部屋にいるのはベッドにいる時だけなので、そこまで気にならない。
もう今年の買って良かったを更新しそうな勢い。なんとか取り入れられて良かった。
ただ、肝心のデスク周りだが、最近は本が積まれてしまい、あまり場所を確保できていない。もう少し広々使えるためにどうしたらいいかを悩み中。物がとにかく多いので、減らさないといけないよな…と思っている。

 

ここまでくると机本体の方も買いたくなってきているが、流石にぽんぽこ買うのは躊躇われる。もう少し要検討。
でもPCスタンドは別個買った。これは明後日届くので今から楽しみ。

 

デジタルデトックスする

とは言ってもSNSだけ。ブログ書いてる時点でめっちゃデジタルである。
というわけで勢いでTwitterのアプリをアンインストールした。
単に実生活が肉体的にも精神的にも疲れていて、その上拡張されたネット上の文字のみのコミュニケーションが今この瞬間に無理だな、となったのでちょっと離れてみる。
とは言え明日になったら元気にガンガン呟いている可能性は否めないのだけれど…

f:id:ibara810:20220326223921j:plain
お供のミルクティーと手帳

もうちょい手帳書いたり机で勉強する時間増やしたいのもある。なんも出来てないまま机の上がすごいことになっている…


今肌のコンディションがめっぽう悪い。
恐らくつなぎで使ってる化粧品がゆらいでる今に全然合っていないからだと思われる。エクストラなお手入れよりも、最低限で鎮静されたし、という感じな気がする。
その上、今年に入ってから複数引っ掻いて顔を血まみれにしていた原因のホクロを皮膚科で切除したため、いい感じのスキンケアが出来ていない。
もう少し落ち着いたらうまくいくかもしれないのだけれど、なんだかそういう体の変化に心がうまく追いついていないというか、バランスが崩れまくっている。
それにストレスが加わって当社比肌荒れが凄い。
こちらもデトックスしてみたいものだ。

2月が終わる

今週のお題「試験の思い出」

 

のに、今年の目標の「月に2〜5本ブログを書く」を早速破りそうなので、1日に2本更新とかいうしょうもないことをする。今度はテーマに沿って書くので、全然違う切り口。

 

5月にTOEICを受けようと思っていて、ちょうど今日勉強時間を記録するアプリから「試験まで後90日です」と言われて焦る。単語帳が終わっていない。というか、単語帳を1周したことが人生で一度もない。我ながら怠惰だと思うが、それこそ高校の時に手を出してみたDuo3.0を未だに抱えている。5月までに終わったら報告するね。

 

人生で一番頑張った試験は間違いなく高校受験だと思う。中3の夏期講習から通おうと思って6月に申し込みに行ったら、その志望校でその成績だと夏からじゃなくて今からおいで、と言われて次の日から通うことになったのは今でも忘れ難い。死に物狂いで頭の中に詰め込みまくり、覚えたものを片っ端から使って勉強した。でも学校の授業の100倍は面白くて、なんだこんなことならもっと早く行っておいて、ギリギリになって無理やり詰め込むんじゃなかったなと思った気がする。
志望校は、その年の倍率が低かったのもあったが、問題と私のタイプが結構がっちり合っていたので無事に合格した。
そんな感じで疲れたのと高校デビューしたのとで、高校では全然勉強しなくなってやっぱり詰め込みまくって常にギリギリの道を歩んでいた。


ぎりぎりでもやればなんとかなる、というよくない覚え方をしてしまい、これは今思うと結構人生の痛手になっている。基礎を積むのは大事だ。受かったのは結構相性の問題が大きかったな、と思う。まあだからこそ高校も大学も自分には合っていて楽しかったのだけれども、基礎を積み上げることはついぞしなかった。
なので5月までは地道にやる。ぞ。

 

 

DUO 3.0

DUO 3.0

Amazon

 

 

満身創痍

2月は『355』や『マーキュリー・ファー』の感想を書こう…と思っていたのに、中旬から小さな不調が重なりまくって大惨事になり、後半は殆ど何も出来なかった。舞台のチケットは取るか取るまいか、この状態で行くのか行かないのか、と悩んでいるうちに体を壊してほぼ全部行かなかった。チケットを取りまくっていなくて良かった、と思うものの、配信でもいいから観たかった、というものばかりが連なっている。しかし体が弱すぎる。すぐ発熱するので怯えながら検査を受けるしかないのが辛い。もっと検査を拡充してほしい。受けられないでパンクしている箇所が多すぎる。医療従事者の方々は本当によくやっていると思う一方で、現場に押し付けるばっかりで全くと言っていいほど対策も立てず、舵も切らず、改憲をしたいことばかりをちらつかせている政治家たちにうんざりする。私が投票した人ではない人々によって構成されているが、もう見張っては声を上げることを地道にやるしかない。次の選挙では与党及び維新及び国民民主党を勝たせてはならない、などと言っていくしかない。私は楽をして生きていきたいので、貧乏と戦争を呼び込む政治家はいらないのだ。もう少し豊かな国になってほしい。

 

そんなことをワクチンを打ってもいなければそもそもcovid-19にもかかっていないが1週間以上午後になると微熱を出し続けてヘトヘトになっている体で思う。やっと先日から平熱が落ち着いてきた。色々あって1週間に2度も検査を受けたが、結果が陰性なのと、ぶつけた小指が折れていなかったことが救いだ。
大事には至らないが、小さなダメージが人より出やすいので、理学療法士に「姿勢を改善しよう」「毎日歩こう」と80代後半とそろそろ90歳になる祖父母とほぼ同じことを言われている。元気過ぎる祖母はこの状況に非常に参っているが、それでも私より元気なのだから偉いと思う。

体調が悪くなると、いろんなところにボロが出る。たとえばスキンケアをする元気がなくなるので、肌の調子が悪くなる。爪のケアもできない。とにかくセルフケアと呼べるものがおざなりになっていくのだ。ケアというよりは生存をかけた回復が先になるので、「寝る」「食べる」辺りが大事というかそこが出来ればクリア、みたいなぎりぎりラインなので、他の綻びまで戻すのには一苦労する。

間違っても具合の悪い時に本を読んではいけない。

大失敗した…というか分かっていたのにやらかしたので自業自得感も否めない。

 

らんたん、滅茶苦茶面白かった。

 

 

トムホスパイディと完全和解したけれど微妙に成仏し損なった私

※ありとあらゆるスパイダーマンの映画、MCUシリーズのネタバレがあります。

f:id:ibara810:20220131230027j:plain

ノーウェイホームのポスター


スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想。

実は公開日前にTOHOの一斉試写で鑑賞。
初見がIMAXじゃないのは嫌だなと思っていたのだけれど、MCUではないが大いに関わるシリーズは早めに観ておいて越したことはない、と思って申し込んだら当たったので行ってきた。結果、ほぼ何も知らずに観れたのでラッキーだった。
恐らくこれを読んでいる人でまだ該当作を観ていない人はいないと思うが、一応あらすじを書いておく。

あらすじ

前作(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)で闘って倒した敵、ミステリオがスパイダーマン=ピーター・パーカーであることを世間にバラしてしまう。ミステリオの策略によりバッシングを受けるピーターは、その存在を知っていた恋人のMJと親友のネッドと共に、希望する大学にも落とされてしまう。ピーターを助けていたことで迷惑をかけてはいけないと、アベンジャーズの仲間であるドクター・ストレンジに相談する。ストレンジは「スパイダーマンの正体がピーター・パーカーである」ということを全ての人が忘れ去る呪文をかけようとするが、それがうまくいかず、事態は大変なことになっていく…

 

長々とした前置き

本題に入る前に、長年思っていたけれど、上手く書けなかったことをこの際だからと書いておく。
実のところ、トム・ホランドの演じる、というかMCUシリーズに参入してきたスパイダーマンが、私は大層苦手だった。
私は「アメイジングスパイダーマン(以下アメスパ)」のシリーズが好きだった。これがちゃんと映画館で追ってきた初めてのシリーズだったから、というのが大きい。はっきり言って時期の問題である。トビー・マグワイアの演じるスパイダーマンのシリーズは、アメイジングの前にビデオをレンタルして観ていて、ちゃんと映画館で観た記憶がない。当時はピーターとMJとハリーの関係に「なぜそんなことばかり起こるんだ…」と思っていたような気がする。もちろんスウィングは心踊るものがあったし、話は面白かった。これをリアルタイムで映画館で観ていたら、「トビー・マグワイア以外のスパイダーマンなんて認めないよお!」という厄介オタクになっていた気がする。
しかし、私にとってのスパイダーマンは、アンドリュー・ガーフィールドスパイダーマンだった。特にアメスパ2では来日イベントに参加したこともあって、めちゃくちゃ思い入れのある作品になった。アンドリューの演じる、軽口を叩いてお調子者なのだけれど、とてもナイーブで繊細で、グウェンのことを大事に想っているスパイディが大好きだった。親愛なる隣人から受けた恩を、人々が返してくれるのに、いつも胸がいっぱいになった。好きな俳優であるデイン・デハーンがハリー・オズボーンを演じたのも大きかった。
その後、3以降もつくるという話があったのだが、色々あって*1、アメスパのシリーズは打ち切られてしまった。

 

その後、MCUスパイダーマンが合流するというニュースがあり、それがアンドリュー・ガーフィールドが演じるのかどうかで当時の私はキリキリしていた。ちゃんとアメスパ3として話に決着をつけてほしかったので、MCUの方に合流させるのもどうなんだと思っていたし、だからと言って別の人が演じるのも、アンドリューからスパイディを奪われてしまったような気がして、どちらに転んでも私にとっては面白くないことは明白だった。

 

果たして、彼は現れた。トム・ホランドである。トム・ホランダーではない。
全然知らない俳優だった。そして非常に若かった。彼がMCUスパイダーマンを演じる、と分かって苦々しく思った。これは決してトム・ホランドが悪いわけではない。恐らく誰が演じていても、同じように考えていたと思う。(これでアンドリュー抜かしてトビー・マグワイアが戻ってきた場合だけ、イレギュラーな反応をしたと思うが、現実は当然そうならなかった)
彼の初登場である『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』での活躍は、短いながらにもインパクトを残したものになった。アベンジャーズの面々に並んでいるスパイダーマンは、多くの人が待ち望んでいたものだったと思う。面白かった。
その後の彼の単独作『スパイダーマン:ホームカミング』は面白かった。面白かったのがまた、私の機嫌を損ねていた。
トムホのスパイディはベンおじさんこそいないが、保護者として働いてくれる存在がメイだけでなくハッピーやトニーもいる。ハリーと違って裏切らなさそうな親友もいる。いじめられっ子っぽさが薄い。MJは彼女ではないが、恐らく大事な存在になっていくのだろう。
なんて恵まれたスパイダーマンなんだ、と思った。よくよく考えたら、彼女の父親が倒さなければいけない敵として現れ、彼女本人には本当のことも言えず離れてしまうのでかなりキツい体験を彼は彼でしているのだが、当時はそう思っていた。そしてアメスパ2のラスト、親友と決裂して(これはハリー・オズボーンなので仕方ない部分がある)、その親友に彼女を殺されて、理解者を失って、たった1人で、それでも人を救い続けている、孤独なアンドリューのスパイダーマンを思い出して、悲しくなった。1人で彼がどう乗り越えていったのか、その続きは永遠に見られないのだ。

 

(あーあ、もうアンドリューは絶対に帰ってこないんだ)

 


前置きが長いね。でも、ご覧になった人はもう分かってるね。

 

感想

本当に前作の直後から始まって、どうするんだこれ…と思っていたらいきなりマット・マードッグが出てきて度肝を抜かれた。
この時、劇場が大きくどよめいた。これだけでもう、今日は映画館に観れて本当に良かったなと思ってしまった。(このご時勢なのであまりよくないことではあるが)
ここにいるのはチャーリー・コックスが出てきただけで反応できる人たちだらけなのかと思うと、猛烈に愉快な気持ちになっていた。一方で、まだ結局ドラマのデアデビルに手をつけていないことに懺悔した。まだロキも1話しか観てないから許して…
そこからの流れも上手くて、ああまたアンゴーリー・ライスが一瞬しか出演なさそう!とか思いながら観ていた。
「正体がバレてホッとした?」というMJの問いかけがいいなと思った。それに対する「好きな人が知っていてくれたから」(ごめんここうろ覚えだけどこんな感じだったと思う)というピーターの返しにもじんときた。今までのスパイダーマンでは出てこない悩みだったからこそ、彼の胸の内が聞けて良かった。
その後、ダミー(かUか…どっちか分からなかった…)が出て来ると思ってなかったのでそこも泣けてきてしまう。
私は子供が浅はかなのにはイライラしないのだが、大人がそうだとイライラする。なので今回は結構ストレンジに対してイライラしていた。まあ子供と関わりのない人だからどうしようもないんだが…そう思うとトニー・スタークは彼なりに頑張っていたよなあ、とちょっと比べてしまった。
それで言うと、今回スターク社の責任者のペッパーが何の言及もないのが結構問題だと思うのだが、そこはするっと流れていっちゃうのでもやもやはしたんだが…トニー・スタークはいつも責任追及されていたのに……MCUソニーの壁か……

 

で、ここから一気にギアが上がる中盤、ドクター・オクトパスの登場である。アームの質感があからさまに上がっている。しかし老けている感じが一切しないのがすごい。
敵が沢山出てくるんだよーという話だけは聞いていたので、おお、遂に来た!と喜んだ。しかし本当にそんな沢山出てくるのか? ジェイミー・フォックスは流石に出ないだろ、と思っていたらその後バッチリ登場したのでびっくりした。というか、サンドマンリザードなど、1人現れる度にめちゃくちゃびっくりしていた。本当に皆、当時のキャストそのままで出てるの!?
特にジェイミー・フォックス演じるエレクトロは、アメスパ2の時はメガネに変な髪型か、水色に光っているかのどちらかだったので、今回は光っているだけでなく格好良くキメていたので、それがなんとなく嬉しかった。
更にデフォーも出てきて大喜びしてしまった。しかも彼だけ対立しない感じで!
違うアースからやってきた彼らとトムホスパイディのやりとりは、今までの映画と年月を経て進化している技術の差が見えて愉快だった。彼らを治す(cure)ということ自体は、必要な人とそうでない人との差が結構激しいので、身勝手でもあるが…(これは結構ツッコミが入っていた部分だと思う。特にcureというのはX-MEN3で恐ろしい側面があり、マジョリティからマイノリティへ与えるものとして描かれていた一面もあるので)
ここからまた怒涛の展開になっていくのだが、ストレンジ本編顔負けの凄まじい映像で繰り広げられるvsストレンジ戦を、数学で制するスパイディ格好良かった!いやストレンジも医者だから理系の筈なんだが!?笑 あのアストラル体になって空っぽの体のスパイディが動いていた原理は最後まで分からなかった。そういう設定があるのかな? 途中でデパートを通り抜ける時に、鈴の音やらクリスマスの飾り付けが見えて、唐突に「あっこれクリスマス映画なんだ」と思った。後で気づいたけれど、観たのはアメリカの劇場公開の数日後で、クリスマス直前だった。

 

そんな楽しい気持ちは、メイが「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と言い出してぶっ飛んでしまった。直前までの戦闘もかなり辛いものがあったが、そこからは泣きっぱなしだった。このピーターはもう一向に気配のないベンおじさんで済ませているのかと思っていたので、嘘だーーー!となった。彼女がいなくなるなんて、さよならを言わなきゃいけないなんて思いもよらなかった。
劇場でもそこかしこで啜り泣きが聞こえていた。

 

ここにきて、そんな…とショックで打ちのめされていたら、それどころではなくなってしまった。
ネッドがストレンジからパクったスリング・リングでピーターの…と言い出した時に「まさか…」と震えてしまった。
ゲートウェイの向こうで手を振っている彼が、トムホのスパイディでないことはすぐに分かった。
彼が喋り出した途端、よく知っている声に泣き出してしまった。
そのスパイダーマンがマスクを取った瞬間、劇場では悲鳴が上がった。一番のざわつきだった。

 

アンドリューがそこにいた。

 

出ないって散々言ってたじゃん!
あれがファンのための優しい嘘だったかと思うと、なんて人なんだと思う。
正直、今思い出しながら書いてるだけでも泣けてくる。こんな奇跡があるものか。
アンドリューのスパイディが登場してからMJとネッドの疑いまくりな視線とやりとりがおかしくて愛おしくて、どうしたらいいのか分からなかった。天井を這わされ、蜘蛛の巣の掃除をさせられている…こんなコミカルにやってくれるとは思わなかった。もうずっと泣き笑いだった。
そこからトビーまで出てきて、もう一回劇場から悲鳴が上がった。こんなに心がめちゃくちゃにされること、ある?
しかも2人でそのまま軽く小競り合うとは思っていなくて、もうその時点で私の理解は追いついていなかった。2人のバトルとも言えないバトルはすぐ終わったけど、あんな夢みたいなことが起こるなんて想像していなかった。
そこからピーター・パーカーだからこそ、トムホのピーターに寄り添う2人にも泣かされたし、その後の反撃のために改めて学校の化学室に集まってやいのやいのするのにも、笑いながら泣いていたと思う。しかも、後で知ったけれどアンドリューが相当アドリブやらアイディアやら出していたと知って、さすが6歳の頃からスパイダーマンが好きなオタクはすべてを分かっている…!と震え上がった。
まさかファンアートでは観たことのある3人のスパイダーマンが集まって、みんなピーターだからって返事をしたり、君はこうだけど違うの?なんていうやりとりを、映画で観れるなんて誰が思っただろう? 万が一アンドリューとトビーが出てくれたって、カメオ出演くらいのものだと思っていた。というか、敵は出ても2人は出ないだろうと思っていた。出る筈がないと。
それが全部覆されてしまった。2人はスパイダーマンとして、きちんと大いに戦ってくれた。アベンジャーズ?なにそれ?バンドやってんの?のくだりもおかしくて仕方なかった。2人は本当に、それぞれが孤独に闘っていたよね、としみじみしてしまった。だからこそトムホスパイディがチームワークの話をするのも良かった。しかも腰を痛めてる中の人ネタまでやるなんて!私は何を観ているんだ?
アンドリューがMJを救ったシーンはもう、この野郎、というか製作陣、やりやがったな…!とジャビジャビに泣いていた。いやもうずっと泣いてたんだけどまだ泣けるのかというくらいに泣いた。ごめん声が出た。こんなやり方ってある?
私はMCUの、今度こそ!というシーンに弱い。キャップがかつて掴めなかった親友の手を掴むところや、他の誰かを今度こそはと救えたシーンが大好きなのだ。もう完全に打ちのめされてしまった。本当は、本当はあの時グウェンをちゃんと助けてあげてよ、と思うけれど…コミック通りと言われたらそれまでだけど…

 

最後、グリーン・ゴブリンを殺そうとしたトムホスパイディを、トビースパイディが止めるのも、今度こそ!だった。2人はかつてできなかったことを、この映画ではやれていた。彼らにそのチャンスが与えられたこと、というよりそのチャンスを見ることが出来たファンは、本当に幸せだったと思う。

 

だからこそ、最後の選択は辛かった。トムホが皆から忘れ去られてしまったのが。ホームカミングを観た時に思った「恵まれていた」あの子はもういない。まだ子供だからこそ、こんな結果になってほしくはなかった。庇護されていて欲しかった。
観終わった頃には、「なんであの子にそんな酷いことするのよおおおお」とジョン・ワッツの首根っこを掴んで揺さぶりたい気持ちになっていた。
正直インフィニティ・ウォーとエンドゲームを経た後の続編『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を観た後には既に「すまんかった…」となっており、苦手だなという意識もだいぶ薄れていた。けれども、今作でここまでトムホスパイディのことも好きになれるなんて思ってもみなかった。
完全和解だ、と思った。彼のスパイディが主役の作品の続編が来たら、もっと大手を振って楽しみになった。ここで終わってしまうのもそれはそれでありだが、かけがえのないものをもらった。そういう意味でも、クリスマスプレゼントのような映画だった。

 

ぼんやりとしたまとめ

スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』はとてつもなく面白く、途方もないことをやってのけた。
えげつないファンムービーだ。こんな一見さんお断りの映画、正直他に思いつかない。『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』もなかなかだと思ったが、それすら上回ると思う。
そう考えると、たった一作でこのマルチバースを綺麗にやり遂げた『スパイダーマン:スパイダー・パース』がいかに凄かったかもよく分かる。これは予習も要らずスパイダーマンマルチバースが大いに楽しめる作品なので、もしまだ観ていない人がいたら今すぐ観てほしい。エレクトロが望んでいた、黒人のスパイダーマンにも会うことが出来るから。

 

微妙に成仏し損なった私

で、成仏出来なかった部分は既にTwitterのふせったーでも書き散らしていたことだが、それはデイン・デハーン、ひいてはアメスパ3のことである。
なんでデハーン出て来てくれなかったの!?
いやここで出したらグリーンゴブリン被りになるし、その点で言えばデフォーは最強最恐最凶で演技もプロットも素晴らしかったので蛇足になるのは分かっていたけれど!そして一方ジェームズ・フランコは今の状況考えたら絶対出せないからそういう意味でも無理があったんだけど!
でもさあ〜〜〜〜〜でもさあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

せめてデフォーと「え、父親?」「いやこんな息子知らないぞ?」とか観たかったじゃ〜〜〜ん!!!
2回目観たらちょっと余裕が生まれてしまって、余計に思わざるをえなくなってしまって……くそー和む家族写真ばっかりインスタに投稿して!もっとください!
いや〜〜〜〜やっぱ観たかったな〜〜〜〜〜〜アメスパ3……………でも今から作りますって言われてもそれはそれで困るから、あの時に続編が欲しかったな〜〜〜〜〜〜〜〜〜
デハーン……デハーンよ…よよよ……

 

*1:ソニー・ピクチャーズの重役のメールが流出したことなど

軽やかな足取りで進め(2022年目標)

f:id:ibara810:20220126002804j:plain

今年の目標、去年より早くあげたいなと思いながらなかなかカチッと決まらず、気づけば殆ど変わらない状態になってしまった。
それでも去年よりちょっとずつ早くなっているので、良しとしましょう。
というわけで、今年の目標早速参ります。

 

月ごとに記録をつける

去年の「振り返りたい!」のアップデートバージョン。
正直去年と変わってないのだけれど、そのために具体的にどうするか?の部分が持続しなかったんですよ全体的に…というわけで、デジタルでもアナログでも何でもいいからとにかく記録をつける。で、できれば月ごとに振り返ったり半期や年間の準備を進めておく。
もうこうでもしないとえいやっ!とは出来ないのは分かっているから…去年はマジで映画見てなかったのもあるけど、ベストを出す気に全くなれず振り返る気力が失われていたんだよね…
振り返るには記録が必要なのだ。というわけで、月ごとにでもどこかにまとめておく。
それこそブログにまとめられたらいいけど、それはまあ高望み…

 

ブログを月2-5本更新する、年間25本以上書く

はい、これは去年達成出来なかったので持ち越し。
去年は4月の時点で力尽きちゃってたので、今年はもう少し長く出来たらいいな…
映画の感想をね、ブログでまとめたらそれで達成する筈なんだけどね。なんでかな?

 

睡眠時間7時間確保

去年もフワッとしたこと書いてたけど、毎日これを目指しましょうよ、という方が分かりやすい。まあ難しいけど目標は大事…
週に1度とかだと寝溜め生活になってしまうので、もう毎日出来るだけ確保、の方が圧倒的に体に良い。筈。

 

月に1冊は本を読む

仕事のためにつまみ読み、みたいなことが増えまくってひどくなってきているので、このままでは絶対に何も読まずに終わる…!という危機感があったので、もうこれを目標にする。年間12冊と思うとめっちゃ少ない。
出来たらブログに感想書くところまで辿り着きたいね。そうすると月に何本もブログ書くうちの一つになるからね。

筋力アップ

これも去年から言ってて、少し進歩したので、そのまま続けていきたい。
私の体組成計の標準値まで辿り着きたいんだよな…去年は若干増えたけどほぼ辿り着けずに終わったので…
今年はオンラインでの取り組みをしているので、これを継続することでなんとかなるだろうか。

 

TOEICの点数更新

英語の勉強をダラダラして、途中で一回やめたけどまた今ダラダラやっている状態だけど、もうちょい気合い入れてやりたい。
地味に毎年TOEIC受けてるので、感染状況見つつだけど去年より点数上げたい。就活することがあった時に活かせたらいいんだけどね。他にも海外の舞台を観るために戯曲を読めるようになるとか…話したりとか英語を使ってやりたいことは無限にあるので、何にせよ勉強しようね。

 

今年はこんな感じ。爪のケアを定期的に行うのは去年かなり成功したので、そのまま続けていきたいところ。
去年よりももう少し目標なので具体性を持たせた。達成したかどうかがわかりやすいので。
これもまた振り返りできるといいね。とりあえず今月はブログの本数だけは既に達成しているので、残り11ヶ月も頑張りたい。

 

 

 

久々に手帳を変えたので

今週のお題「手帳」

f:id:ibara810:20220120231124p:plain


毎年途中がスカスカになってしまうのだけれど、それでも手帳を書くのは好きだしやめたくない。
スケジュール管理というよりは、もっぱらライフログや日記のようになっているので、記録を振り返るためにつけている。
先の予定も書き込んでいる。でもこれは管理というよりは、楽しみな予定を手書きで書いて、期待を膨らませるのが楽しいという感じだ。実際は忘れっぽいのでGoogleカレンダーでアラームをいくつもセットしておく。
なのでいつかやりたいな…みたいなことを書き出しておいて、実際やった時に印をつけてみたり、好きなものを貼りつけたりするのが楽しい、という感じ。半分スクラップ、半分日記。私の手帳はこういう感じだ。

2022年の手帳

今年は久々に手帳を変えた。じゃん。

f:id:ibara810:20220120234405j:plain

裏には名入れがあるんだけど秘密。

色合いがかわいかろ。
SUNNY手帳はお友達が勧めていて知った。調べてみたら、今の自分にピッタリ合いそうだったので購入した。
基本的に、プライベートの手帳はデイリーに限る。何故なら私は舞台や映画のチケットを全て手帳に貼って残しておきたいタイプだから…!
最近の映画のチケット、レシートみたいな感熱紙になっている所が多くてがっかりする。
SUNNY手帳は日付が入っていなくて、1日1ページとして使える分量はあれど、どう使おうと自由だ。日によっては書けない日があるので、そんな時は飛ばしたっていい。せめて一行書いておきたいな…と思いつつ、既に遅れているので追いつきたい。

f:id:ibara810:20220120234500j:plain

割と気合い入れて書いている

日付の入れ方が日によって変えるのも楽しい。分量も日によりけりだ。長く書きたい日は1ページ以上書きたいなと思ったのもあってこれにした。映画を3本梯子すると、チケット貼るだけでも1ページ以上埋まってしまうので。まあ今年どれだけ映画館で映画を観れるのかは正直分からないが…Netflixだけ観てるのもそれはそれでありなんだけど。
ただ、この自由に日付書いていい方式は2016年に一度導入して、見事失敗している。
今年は上手くやっていきたいところ…!

あと、WISH LISTを書けるページが大きくあって、これも導入のきっかけになった。Bucket Listは以前からつけていたのだけれど、項目別に分けられるのが面白い。
他にも「行きたい場所マップ」やら「観たい映画リスト」など、とにかくリストアップできるのが良い。まあ、観たい映画リストは25本くらいしか書けなかったので到底私の見るペースでは間に合わないので、改造して「観た舞台リスト」にしてみた。おそらく年間で観ているのがこれくらいなので、ちょうど良いだろう。(これもどれくらい行けるのか、そもそも行こうと思う作品がどれだけあるのかは、かなり悩みどころではある)
モリモリ埋めていきたい。

2021年の手帳

2018年から21年まで4年間はずっとEDiTを使っていた。

f:id:ibara810:20220120234934j:plain



改めて見るとなんて可愛いんだろうなあ。表紙に名入れが出来ると知って、前に友達から教えてもらったラテン語の「CARPE DIEM(その日の花を摘め)」が入っている表紙も、小口が金に染まっているのも、赤いベルトも可愛い。実は2022年も全く同じものがあったのだけれど、変わり映えがなさすぎてやめてしまった。飽き性なのと、去年と全く一緒だと、自分も何も変わっていないのでは…?という気持ちになってしまいそうだったので、今年は変えてみた。
EDiT自体は人に薦められるくらいはお気に入りだ。そもそも名前がいい。「人生を編集する。」という意味が込められてつけられた商品名にグッとくる。そういう物語性を感じるとすぐにキュンときてしまう。
割と自由度の高い手帳なので、みっちり文章だけを書ける日もあれば、楽しく書く日もあった。

f:id:ibara810:20220120223728j:plain

2021年一番一番頑張った手帳のページ。映画のチケットが貼ってあり、感想もまとめてある。



敢えて言うなら、デイリーページに有名人の誕生日の記載があるのはいらないと思うので、その分書けるスペースを増やしてほしい。好きじゃない人の名前が印字されていると、ちょっとガッカリする…某手帳ほどスペース埋まるわけではないんだけど。
まあそう言いつつ、ダニエル・ラドクリフの名前があったのにはちょっとにんまりしちゃったよね。

f:id:ibara810:20220120235012j:plain

件のページ

楽しく手帳書き続けたいな。空いてもあんまり気にせず、好きに書き殴れば良い。